ある学校の階段の怪談
Part.2
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」
「自分もまたなといって手を振る。誠に続くぞ」
「うん、じゃあまたねって小さな声で返すよ」
「無言で手を振るわ」
「さて、毛利氏たちと別れたことで、我那覇氏。どの部屋から探索するでヤンスか?」
「奥の部屋から探索しよう。奥から順番に」
「そうでヤンスか。じゃあそうするでヤンス。あと我那覇氏、あんまりはっちゃけたロールプレイは自重して欲しいでヤンス。このシナリオ、多分ルーニーに向いていないでヤンス」
「まぁ、程々にしておくよ。一番奥の部屋の前まで来たぞ、GM」
東側の一番奥のエリアはトイレです。当然男子トイレと女子トイレの2つに分かれています。
「いきなりこれでヤンスか。流石に女子トイレに男子が入るのはまずいでヤンスね、廃校とはいえ」
「だろうな。でも調べないといけないだろうし、仕方ないぞ。自分が女子トイレを見るから、誠は男子トイレをお願いするぞ。ここでまた合流しよう」
「了解でヤンス。小生からシーンを貰うでヤンスよ。男子トイレに入るでヤンス」
男子トイレは全部旧式です。スイッチを押しても蛇口をひねっても当然水は流れません。小用の便器が3つと、大用の便器がある個室が2つ、奥には掃除用具が入れられているであろうロッカーがあります。
「小用の便器を見てみるでヤンス。なにか異変はあるでヤンスか?」
いいえ、特にはありません。
「じゃあ個室に入ってみるでヤンス」
個室の壁一面にたくさんの落書きがあります。どれも汚い字で解読は難しいです。
「《目星》で判定でヤンスか?」
いえ、《日本語》でお願いします。
滝谷《日本語》80 → 08 成功
では滝谷は数ある落書きの中から唯一、この落書きを見つけて読むことが出来ました。
・『どうしよう。もう3回も校則違反……あと7回、消えたくないよ……』
「……つまり10回、校則違反を犯したらマズいことになるってことでヤンスね。このことは合流したらみんなにも話すでヤンス。もう1つの個室を見るでヤンス」
同じように汚い文字の落書きがあります。どれもすり減ってしまっていて真っ黒です。読むことは出来ません。
「ふむ。じゃあロッカーの所に行くでヤンス。開いてみるでヤンス」
おっと、ロッカーですか。では滝谷は《幸運》判定どうぞ。
「お。何かアイテムでも獲得できるのでヤンスか?」
滝谷《幸運》65 → 54 成功
えー、滝谷が掃除ロッカーを開けると、そこから1本のモップが倒れてきました。滝谷はそのモップに驚き思わず声が出そうになりますがなんとか飲み込み、男子トイレに響いたのはカンッという乾いた木の音だけです。あ、ちなみにロッカーの中にはそれ以外何もありません。
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