ある学校の階段の怪談
Part.2
[2/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「おいおい蘭、あんまり縁起でもないことを言うなよ」
「あ、ごめんね、そんなつもりはないし、私だって田中君の安否を知りたいよ。でも今はそれ以上にやることがあるよね。田中君を見つけたところで、この変な現象を作り出している理由がわからないと何も解決しないよ」
「それにいつかは2階に上がるでヤンス。田中氏はその時に助ければ大丈夫でヤンス。もしかしたら、小生たちを驚かそうと隠れているのかもしれないでヤンスし」
「うん。田中君ならあり得るかも。だから今は全員で固まって情報収集をしよう? ね?」
「……わかったぞ。じゃあ自分も1階の探索をするぞ!」
「私も皆と一緒に探索するわ」
話が纏まったようですね。では探索していただきましょうか。学校1階部分の間取りを確認しますか?
「したいでヤンス」
では大まかに説明します。
あなたたちが今いるのは校舎内中央部の玄関です。その真正面には先ほど田中が駆けあがっていった2階へと続く階段があります。その階段を中心として左右に2つずつ探索エリアが存在します。どんな部屋なのかは行ってみてからのお楽しみです。ちなみに2階も同じような間取りになっており、さらに上に行くと屋上に出ます。
「昇降口は探索できるの?」
出来ます。よって探索エリアは全10エリアです。
「じゃあまずは昇降口から調べるでヤンス」
「そうだね。じゃあGM、昇降口には何があるのかな? ダイスを振らない程度でいいから情報をくれる?」
はいはい。
昇降口には下駄箱と掲示板があります。
下駄箱は生徒と教員用の下駄箱と、来客用の下駄箱の2つに分類され、昇降口一帯に並んでいる金属でできた生徒及び教員用の下駄箱は錆び付いていて本来のカラーであったグレーはほとんど消えて茶色くなっています。来客用の木でできた下駄箱は埃が被っており、薄いピンクのカーテンが覆っていて中に何が入っているかわかりません。
掲示板はゴム製の緑の板は辛うじて残っているものの、周りの木でできた縁は朽ち果て黒く変色してしまっています。
「私は掲示板を見るよ」
「では小生は生徒と教員用の下駄箱を片っ端から調べてみるでヤンス」
「でも結構量があるんでしょ? 私も手伝うわ」
「じゃあ自分は来客用の下駄箱を調べてみるぞ」
いいでしょう。ではまず蘭から。掲示板でしたね。見ますか?
「見るよ」
掲示板には次のような校則が張り紙しています。
・『廊下と階段は走るな』
・『 』
・『土足厳禁』
・『 』
・『屋上に行くな』
「なにも書かれていない張り紙があるんだけどどうして?」
大分昔に書かれた物ですからね。掠れちゃって読み取り難い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ