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ベル・クラネルが魔剣使いなのは間違っているだろうか
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あれから体力もある程度回復したベルはヴォルケイノに下ろしてもらい、歩いていた。
「ヴォルケイノ、神様がどこにいるかわかるの?」
「まあ、気配で何となくだけど。ん、あそこにいるのってキャプテンが助けたハーフエルフの娘じゃないか?」
「あ、本当だ。エイナさーん!」
声が聞こえたのかこちらに振り向くと慌てたようすでこちらに走ってきた。
「ベルくん、どうしたの。その怪我っ!待っててすぐにポーションを持ってくるからっ」
「だ、大丈夫ですから落ち着いてください。それより神様を見ませんでしたか?」
「大丈夫なわけないでしょ!そんなに怪我して…心配するんだよ…?」
「…すいません」
エイナはベルの手をそっと握りながら答えた。その様子をヴォルケイノが見ていることを忘れて。
「はぁ、二人ともあたしがいることを忘れないでくれよ 」
「「あ……」」
完璧に忘れていたようだ。
「それでエイナさん神様がどこにいるかわかりますか?」
「え、うん。神ヘスティア様なら神ヘファイストス様とその眷属と一緒に豊穣の女主人という場所に案内したわよ」
「そうですか。わかりました、ありがとうございます」
「べ、ベルくん!」
「はい…?」
「あまり…無茶、しないでね?」
「はい、エイナさんを悲しませるようなことはしませんよ」
ベルはそのままヴォルケイノと共に豊穣の女主人へと歩き出した。
「ここだね」
「おう、確かにここから感じるぜ」
中へと入るとそこには。
「すいません、今は開店してないんで…ベルさん!どうしたんですか。その怪我!?」
「シルさん…良かった。無事だったんですね」
「はい。モンスターが全部討伐されるまで安全なところに避難していたんですけど、全部終わった後にここに来たんです。それより、大丈夫なんですか!」
「シル、どうしたのですか。クラネルさん、その怪我は」
「モンスターの討伐の時に少しかすっただけですよ」
そこにはシルやリューがいたのだ。シルはベルの怪我を見てあたふたしていたが、リューは一旦その場を離れるとポーションを持ってきてくれた。
「クラネルさん、これを」
「いえ、大丈夫ですよ。ヴォルケイノ」
「そうだな、喚んでも平気だと思うぞ」
「そうか。ドロマシュネフタ」
名前を呼ぶと風の魔力と共に現れたのは身長150cmくらいのエルフのような耳に白銀の髪の少女だった。
「マスターさん。今日はどうしたの?」
「ドロマシュネフタ。怪我を治してくれないかな?」
「わかりましたよ。少しじっとしててください」
手をかざされ、魔法陣が浮かび上がる。するとベルの傷がみるみるうちに治っていった。
「ありがとう」
「良いんですよ。たまには魔剣としても闘わせてくださいね
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