暁 〜小説投稿サイト〜
社会人共がクトゥルフやった時のリプレイ
ある学校の階段の怪談
Part.1
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くぜ! 次に行くやつを決めておけよ!」

 そう大きな声を出して田中は1人で土足のまま階段を駆け上がっていきました。……とそのとき。全員、《聞き耳》判定をお願いします。

 滝谷《聞き耳》80 → 80 成功
 永琳《聞き耳》60 → 31 成功
 響 《聞き耳》80 → 51 成功
 蘭 《聞き耳》80 → 59 成功

 成功したあなたたちは先程入ったばかりの玄関の扉から音がすることに気付きます。見てみると誰も触れていないのに玄関の扉が勝手に、ひとりでに閉まっていきます。
 腐った木の音を鳴らしながら少しずつ、しかし確実に閉まっていく扉。あなたたちはその異様な光景に釘付けになってしまい動くことができません。
 そして……バタン、という音を立てて扉は閉まり、さらに鍵までも動き出しガチャンという金属音をこの配管の玄関ホールに響かせます。田中が石を使って割った窓ガラスも、まるで時が巻き戻るかのごとく元通りに戻っていきます。
 この不気味な現象を目の当たりにしたあなたたちは0/1D3の《SAN》チェックです。

 滝谷《SAN》65 → 72 失敗
 永琳《SAN》70 → 78 失敗
 響 《SAN》50 → 92 失敗
 蘭 《SAN》55 → 19 成功

「(コロコロ)……1」

「(コロコロ)……2ね」

「(コロコロ)3……ってそういう流れいらないぞ!」

 ルーニー的には美味しいのでは?

「まぁな!」

「とりあえずショックを受けていない私が確認するわ。扉に近づいてみる」

 何事もなく扉まで辿り着きました。

「鍵のロックを外そうと試みるけど」

 鍵はロックがかかったまま動きません。びくともしません。

「取っ手を握って押したり引いたりしてみる」

 開きません。どれだけ力を込めても扉が開くような手ごたえはありません。

「《STR》16でビクともしないの……じゃあ体当たりをするわ。滝谷君、手伝って!」

「は、小生としたことが。ごめんなさいでヤンス。すぐに行くでヤンス。毛利氏と一緒に扉に向かって体当たりをするでヤンス!」

「「せーのっ!!」」

 ふたりがかりでタックルをしても、やはり扉は開きません。

「ダメでヤンスか」

「GM、この近くに武器として使えそうなものは?」

 ありますよ。近くに置き傘が何本か入れられた傘立てがあります。

「じゃあそこにある1本を使って窓ガラスを叩き割ろろうとするわ」

 窓ガラスは割れません。それどころかぶつけた傘は骨が折れて使い物にならなくなってしまいました。

「……最後の手段ね。こうなったら扉を蹴破るわ。《武道》+《キック》よ。滝谷君、離れてて」

「毛利氏から距離を取る」

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