ある学校の階段の怪談
Part.1
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に入ったところでマイクを取り出してライブするぞ」
えっ。
「《芸術》と《芸術(歌唱)》で判定だ。蘭、自分のライブを聞くんだ! 元気付けてやるぞ!」
響《芸術》80 → 04 クリティカル
響《芸術(歌唱)》80 → 54 成功
それでは響は音楽に合わせてマイクを片手にライブを始めました。
持ち前の歌唱力もテレビで見るよりも元気でそれでいて綺麗な品のあるものでしたが、それ以上に音楽に乗って踊る彼女のダンスが別次元でした。
その姿は翼を広げて大地を翔るクジャクのように華々しく、同時に湖から飛び立つ白鳥のように優雅でした。一曲歌い終わるときには田中は無意識のうちに拍手をし、学生時代から応援していた滝谷は感激の涙を流し、蘭は廃校への恐怖を忘れて笑顔を浮かべ、永琳は冷静を装っているものの目に見えて感動しているのがわかります。蘭ねーちゃんは正気度を元に戻しておいてください。雰囲気ぶち壊しですよ全くもう!
「ふぅ、久しぶりに踊ったけど楽しかったな!」
「我那覇氏……小生、感激でヤンス……まだ、まだ現役でもいけるでヤンスよ!」
「凄いよ響ちゃん! 私本当に感動しちゃった!」
「素晴らしかったわ」
「えへへ、そうかぁ? でもこれは友達のみんなの前だから出来たんだぞ。かっこ悪いところなんて見せられないし、何よりも怖がっている友達を元気にさせるのもアイドルだからな!」
天使でしょうか?
「どっこい我那覇くんだぞ。さて、ライブも終わったし行こう。いつまでもここにいたらシナリオ始まらないしな!」
誰のせいだと思っているんですか、このルーニーが。はぁ……シーン進めますよ。
悪寒を感じつつもあなたたちは田中を先頭として校舎に向かって歩き出し、玄関まで辿り着きます。
「じゃあ私は最後尾でいいかな。みんなのことを見守りたいし」
「自分は3番目だ!」
「俺は2番目」
「じゃあ私が4番目ね」
「で、玄関はどうなっているの? 《目星》がいらない範囲でとりあえず教えてくれる?」
この学校のほとんどの窓はガラスが割られていますが、この入口の窓ガラスだけは綺麗に残っておりぴったりと閉まっています。鍵もかかっていて開けることはできません。
窓ガラスを隔てて向こう側に下駄箱があることを確認することはできますが、それ以上は中が暗くてよく見えません。《目星》を試みても仕方がありません。
「入らないと何も始まらないみたいでヤンスね」
「でもみんな《鍵開け》なんて持ってないわよね?」
「蘭、扉に向かって《武道》+《キック》だ!」
「ちょっとふざけないでよ! やるわけないでしょそんなこと!」
「困ったでヤンスね。GM、なんとか校舎
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