大神村の怪異
Part.8
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では皆さんは中央会館に集合しています。……あれ? 食屍鬼化しているこころくるみはどうしますか?
「部屋の外に拘束して放置してあるわ」
なるほど。じゃああなたたちが最後に部屋に入ったってことでいいですね。
「あ、GM。この部屋全体を見渡す。凶器の薙刀は置いてあるか?」
あります。村長の近くの壁に立てかけてあります。どうやらあれで処刑するつもりのようですね。
「皆さんお揃いのようで……おや、こころくるみさんはどちらにいらっしゃるのじゃ?」
「ああ、彼女ならさっき会ったぞ。トイレに行くんだと」
「そうでしたか。それなら先に始めてしまいましょうぞ」
「まずは成り行きを見守りましょう。タイミングを見計らって畳みかけましょう」
「だな。あとみんな、大賀さんも含めて固まって座るぞ。出口に近い席にな」
そうですか。では会議が始まっていの一番に手を上げたのは水戸夏希です。
「私! 私が看破術師です!」
「白い目で見ておくわ」
では村長は「おお」と感心しつつ夏希に話しかけます。
「やはり伝説は本物だったんじゃ。して水戸さん、どなたを見た?」
「はい。大賀さんを見ました。彼女が人狼です!」
と興奮した様子で大賀さんを指差して言います。
「はい確定」
「これではっきりした。大賀さんはこちら側だ。大方GMが用意した初日に処刑される役目のNPCだったんだろう」
「待ちなさい。もっと弁明の余地もないところまで追い込んでから突き付けましょう。もうこっちは全部知っているってことを強調させるわ」
そうですか。ではNPC達の視線は大賀に向かいます。そして向けられた大賀は動揺しています。
「わっ、私は化け物じゃありません!」
「してその証拠は?」
「そ、それは……あ、あなた! あなた嘘吐いているでしょう!?」
「嘘じゃないわ! 確かに見たもの! 見えたもの!」
「GMが1人コントしてる」
正直恥ずかしいので介入してください。
「じゃあ私が介入するわ。水戸夏希に話しかける。ねぇ、あなたはどんな方法で彼女が人狼だってわかったのかしら?」
「それは看破の術を使って……」
「ああ、それはわかっているわ。でもね、どんな風にその術を発動させたのか、気になってね。ちなみに私はどうだったの? 人狼だった? 人間だった?」
「そ、それはわからないわよ。術を使ってないもの」
「そう。ちなみに他の人は?」
「だからわからないわよ! 使ってないんだもの!」
「ふーん。まぁそれは良いわ。で、それを踏まえて聞くわ。どうやって大賀さんが人狼だってわかったの?」
「そ、それは……」
「言っとくけ
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