大神村の怪異
Part.8
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した様子で慌てて縄を解こうとしています。
「おはようこころくるみさん。あなたと番組共演できなくて悲しいわぁ? まさか化け物だったなんてねぇ? ほら村長、人狼よ。早く殺さないと。人狼と疑わしいものを殺すんでしょ? これなんて疑わしいを通り越してまんまよ? ほら、やっちゃいなさいよ。……内藤さんを殺った時みたいに一撃で、その後ろに立てかけてある薙刀を使って貫いてねぇ。あ、歯形も付けるかしら?」
そのレミリアの言葉を聞いた村長は口をパクパクさせ始めます。顔は真っ赤で怒りやらなんやら色んな感情が混じり合っているようです。
「私ねぇ、占い師である前にね、亡くなった人と会話できるのよ。ほら、人狼伝説にあったでしょう? 降霊術師ってやつよ。あれと同じ力があってね、夢の中で内藤さんと会って話したわ。内藤さん、死ぬ前に目を開いたんですってね。しっかり見ていたわよ、あなたの顔をね」
「なっ、なっ……」
「許せないわよねぇ? 自分たちの餌のために楽しみにしていたお客を騙して殺して、あなたツアーの責任者に相応しくないわよ? はい遊星、バトンタッチよ」
「任された。あんたの家でこんなものを見つけた。もう言い逃れできないぞ化け物どもめ、と言いながら冊子の写メを見せる」
……いいですね。そこまで徹底的にやってくれたら大丈夫です。
えー、レミリアと遊星に証拠やらなんやらを突き出された村長は怒りの形相を浮かべて立ち上がります。いえ、村長だけではありません。村長側に付いていたNPC達も全員立ち上がります。
「「座っていた私(俺)も立ち上がる!」」
「……せっかく残り短い人生を楽しませようと思っとったのに……バカな奴らじゃ。そこのバカもじゃ。あれほど人前でその姿になるなと忠告したのに、破った結果がこの様。溜息も出ぬわ」
ゆらりと、嫌な風が吹きます。蝋燭に灯っていた炎は揺れ、中には消えるものもありましたが、まだ部屋には光があります。
「もうそこまで真相に気が付いていらっしゃるならなるほど、これ以上の茶番は無用のようでございますね」
「あーあ、もっとあんたたちが慌てる姿を見たかったのになぁ」
「良い小説が出来そうだったのですが、こんなシナリオはボツです。美しくない」
「だぁー、めんどくせえ! だから最初からこうしとけばよかったのさ!」
「まぁまぁ、これも人間の賢さです。私はわかりますよ」
それぞれ薄く笑いながら、その姿を変えていきます。……レミリアの足元で転がっている、こころくるみと同じ姿……醜き怪物の姿に。《SAN》チェックです。最大正気度喪失ポイントである6点に達するまで、イベントごとに判定します。0/1D6で判定どうぞ。それから、ここからは味方NPCの大賀美穂も判定に加えます。彼女は自由
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