大神村の怪異
Part.8
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どね、これはゲームじゃないのよ? あのゲームは役職がある前提でやっているから誰も疑問に思わないけど、これは現実よ。まさか天からの声が聞こえた、みたいなことを言うんじゃないわよね? それなら誰だって看破術師を騙れるわ。もっと具体的に、どのように彼女を占って、その結果人狼だって見破ったの?」
「み、見て分かったんです! 彼女を見ながら効果を使って見破ったんです!」
「ん? それならおかしいな。彼女は俺たちの誰かと常に行動を共にしていたぞ」
「どこかで術を使って彼女を見たとしたなら、他の誰かも巻き込んでいてもおかしくないですね」
「だな。なのにあんたは能力を使っていないからわからないと言った。その看破の仕方は納得できないぜ?」
「ひ、1人しか見破れないのよ! なんで信じてくれないのよ!」
水戸夏希は興奮しています。よくよく見れば、処刑の儀賛同組はみんな不機嫌そうな顔をしています。
「確認完了したし、もういいんじゃないかねい?」
「そうね、もう頃合いでしょう。さぁ、刑事の出番よ」
「いや、ここはレミリア頼む。俺おまえほどロールプレイに自信がない」
「えー……わかったわよ。じゃあお嬢様らしく優雅に謎解きしましょう」
「謎解◯はディナーの後でかな?」
「それだったら咲夜の人が謎解きするんじゃないんかねい?」
「ご飯食べてから謎解きするんですか? 悠長過ぎではありませんか?」
「あんたら黙ってなさいよ。こほん。あのねぇ、もう茶番はやめましょう? こっちは全部わかっているのよ。どうせあなたたちは私たちを生かしてこの村から出す気なんてないんでしょう?」
レミリアがそう語りかけると、村長たちは目を見開きます。
「私ねぇ、お昼くらいに面白いもの見つけちゃったのよ。皆さんにもお見せするわ。咲夜」
「はい、お嬢様。返事をしてから立ち上がり、廊下に放置していたこころくるみだったものを部屋の中に持ってきます。《STR》16ですから余裕ですよね」
ではそれを見た賛成組は、激しく動揺しています。「ど、どうして」「なんで」と声を漏らす人もいますね。
「びっくりしたわぁ。皆さん聞いて頂戴よ。この化け物、こころくるみさんなのよ」
「そ、そんな……!」
「本当よ? あのあと解散した時にね、私と咲夜にいきなり襲い掛かってきたのよ。びっくりしちゃってね。思わず殴り倒しちゃったわぁ」
「凄い度胸のお嬢様だ」
「あ、殺していないわ、気絶しているだけよ。起こしましょうか。咲夜」
「はい、お嬢様。水の入ったコップを食屍鬼の顔にかけます」
ではこころくるみだったモノは目を覚まします。そして少しすると、自分がどんな状況に置かれたのかを認識したらしく、かなり動揺
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