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社会人共がクトゥルフやった時のリプレイ
大神村の怪異
Part.7
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ともする、食屍鬼と言われる、世界中で言い伝えのある不吉の象徴を。

「遊星さん、俺、この怪物の話聞いたことあるぜ。有名な怪物だ。まさか実在していたなんてな。流石の生物学者の俺でも知らなかったよ」

「そんな……! だが、これが本当だとしたら納得できる。信じられん……が、レミリアさんの能力のことも考えると、本当に存在するのか? 死体を貪る怪物が……!」

「それはまだわからない。もしかしたら村長が書いていた新しい怪談話のメモ帳なのかもしれないし断言はしないさ。だが人1人殺されて暢気にこんなのを書いている時点で、どっちにしてもあの村長はまともなやつじゃないってことだ」

「……そうだな。だがこれが真実だとするなら……半分以上、俺たちツアー客の中にその怪物がいることになる」

「それはわかりやすいだろ。処刑の儀に賛成したやつら全員だよ。村長と女将を人数に入れて計算していたんだ。だからツアー客に紛れるのは5人でよかった」

「……決まったようだな。わかった。ここまで証拠が揃っているなら信じざるを得ない。とりあえず、この冊子のページを写メしておく。冊子自体を持ち帰ったら気付かれるからな」

「俺も写メっておこう。これで証拠ができた……が、状況は最悪の方向に向かっているな。7人も化け物がいる状態で俺たちは助けが来るのを待たないといけない。上手く説得すれば見逃してくれるかもしれないが」

「無理だろう。この真実を知った時点で、生きて俺たちをこの村から出すはずがない」

「だよなぁ……。なぁ遊星さん。ちょっと驚かないで見てくれよ。といって胸元から拳銃を取り出す。45口径のオートマチックだ」

「んなっ!? なんてものを持ち込んでいるんだおまえは! 銃刀法違反だぞ!」

「護身用さ。以前もこういう体験をしたからな。それに今は緊急事態だ。目を瞑ってくれよ」

「……今回だけだぞ。弾は何発ある?」

「フル装填で7発。マガジンが3つの合計28発だ。こんだけあれば充分だろ。というかさ……遊星さん、あんたも持ってんじゃないか? その足元に、さ」

「!?……気が付いていたのか」

「ああ、物騒なもん持ってんなぁとは思っていた。で、そっちはなんの銃だ?」

「普通の拳銃さ。ベレッタM92FSだ。俺もフル装填で15、予備のマガジン1つで30発だ」

「よし、これで俺たちは戦えるな。見た感じあのお嬢様も鍛えられているし、十六夜とかいう従者もそれなりに強い。三尋木も意外と力があるから戦闘は乗り越えられるだろう」

「大賀さんだけだな。彼女だけは守りながら戦わないといけないな」

「彼女まで化け物だったら恐ろしいが……まぁあの様子じゃ違うだろ。あれが全部演技だったら流石にヤバい」

「そうだな。決戦はいつにする?」
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