大神村の怪異
Part.6
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
くれていることはわかっているの。だからこそもう黙ってちょうだい。……これ以上、私の前で無様な姿を見せないでちょうだい」
「……! 申し訳、ございませんでした」
「はぁーあ。まぁこうなるのは予想できたわ。でもみんな、一度落ち着きなさい。冷静に考えてみなさい。……ロールプレイを続けるとGMが全部回収しそうだからダイス振るわ。《信用》……はこの雰囲気じゃあ無理よね。《言いくるめ》も《説得》も初期値だし、どうしようかしら」
「俺が行こう。俺は警察だ。多分一番説得力があるだろう。《説得》を振るぞ」
遊星 《説得》58 → 84 失敗
「みんな、落ち着いて聞いてくれ――」
「うるっせえ、こうなったらやるぞ! やらねえと死んじまうんだ!」
「ダメみたいだねえ。聞く耳も持たねえし。じゃあさ、多数決で決めようぜ? 民主主義だろ。文句ねえな?」
「白夜さん!」
「もう無理だよ遊星さん。こいつらは冷静になれてねえ。自分の身を守ることしか考えてないのさ。やけになって皆殺しを選ばれるよか、こっちのほうがマシだろ?」
「……随分落ち着いているな」
「色々あったのさこっちも。こういうのは慣れてる。濁流の中生き残るにはその流れに任せちまうのが一番なのさ。案外それで何とかなる。それに俺はいざというときのために身を守れる。結構腕には自信があるんだぜ」
「……俺は警察官だ。みすみす人を殺させるわけにはいかない。だが……これしか方法がないなら、仕方がないのか」
「おいおい、マジかよ。笑えないねい?」
「じゃあ多数決で決めるぞ。おーい、みんな聞いてくれ! 今から10分後、処刑の儀をするか、しないか、多数決を取るぞ! この10分のうちに頭を冷やしてよく考えな。これは決定事項だ。この多数決で全てを決める。いいな!? って感じで《説得》をする」
あ、《説得》しなくて結構です。NPC達はそれでいいと言って引き下がります。殺伐とした雰囲気こそ変わりませんが、多少は落ち着いたようです。時間を進めて10分後、多数決の時間がやってきました。
「10分経ったな。多数決の時間だ! 文句はなし! 行くぜ! まずは処刑の儀に反対するやつ、手を上げろ! と言いながら手を上げる」
「当然俺も手を上げる」
「私も手を上げるわ。こんな馬鹿馬鹿しい茶番に付き合ってられないもの」
「私も手を上げます」
「勿論私も手を上げる。PCは全員反対派だ。他はどうなんだいGM」
NPL6……大賀美穂が小さく手を上げています。他は誰も上げていません。
「6人反対か。じゃあ賛成の人、手を上げろ!」
他のNPCが全員手を上げます。ツアー客の水戸夏希、美濃零、狩生堂、こころくるみ、木場研二の5人、村長、そして旅
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ