大神村の怪異
Part.6
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「わ、わかりません。わからないのですじゃ……」
と言って泣き出してしまいます。
「……来ないものは仕方ない。村長、この村の異変を外部に知らせる方法はないのか?」
「……村から出た者たちが帰ってくれば。じゃが、彼らはこれを機に旅行に行ってしまったからあと数日は帰ってきませぬ。郵便配達の人が週一でこの村に訪れるのじゃが……次に来るのは4日後じゃ。今すぐは無理じゃ……」
そこまで村長が言いますと、NPC1……水戸夏希が震える声で叫びます。
「4日なんて待てるわけないじゃないですか! もし人狼伝説が本当なら、何もしないと1人ずつ死んじゃうかもしれないんでしょ!?」
「落ち着け! そんなことあるわけない!」
「じゃあ内藤さんの死体にあった何かに噛まれたような傷はどう説明するのよ!」
「あれは偽装工作だ! 内藤さんの死因は鋭利な刃物による刺殺であって噛まれたことじゃない!」
「検死官でもないあなたにそんなことわかるんですか!?」
「そ、それは……」
「もう生き残るためなら人狼を見つけ出して殺すしかないんでしょ!? だったらもう処刑の儀とやらをやるしかないじゃない! そうでしょ!?」
と夏希が言うと、他のNPC達も「そうだ!」「それしかない!」と言い出します。
「マズいわね。みんな落ち着きなさい。村長が言うことを鵜呑みにしないで。なにもこの中に犯人がいるとは限らないでしょう?」
「だがいる可能性もあるだろうが!」
NPC3の狩生堂が声を張ってレミリアを掴みかかってきます。
「あなた……その手をお放しなさい! このお方はスカーレット家のご令嬢、レミリア・スカーレットお嬢様でございます! といって狩生堂とお嬢様の間に割って入ります! 《STR》対抗です!」
咲夜 《STR》対抗 40 → 39 成功
では狩生はレミリアを放します、が。勢いは止まりません。
「今はそんなこと関係あるか! というかおまえらイギリスから来たんだろう!? おまえらが人狼なんじゃないか!?」
「なっ……それはスカーレット家が意味の分からない化物一族である、と仰っておられますか。あなたはレミリアお嬢様のみならずスカーレット家まで愚弄するおつもりですか!」
「うるせえ! 占いだかなんだが成功しているみたいだがよお、それも全部おまえらが人間じゃないナニカだから予見できんじゃねえか!? 俺たちの運命が自分の手の内にあると思って笑ってんじゃねえのか!?」
「……これ以上、お嬢様を侮辱することはこの私が許しません。次に何か仰いなさい、もう二度とその口を聞かせなく――」
「――咲夜、黙りなさい」
「しかし……っ!」
「いいのよ、あなたが私のために怒って
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