大神村の怪異
Part.6
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
られてしまったようだ」
「あらあら……村長さん。あのつり橋以外にこの村から出る手段はあるのかしら?」
「いえ、ございませんのですじゃ。あのつり橋だけがこの村のライフラインじゃというのに……ところで、そのつり橋はどうして……まさか! いや、人狼が落としたに違いない! 爪か何かで引き裂かれていたのではないかの!?」
「《心理学》80の村長に嘘なんか吐けねえよなぁ、素直に話すとしようか。ああ、何かの生物による爪痕が残っていたよ。人狼かどうかは知らないけどねぇ。あんなのいくらでも偽装は出来るし」
「いいや、人狼の仕業に違いありませぬぞ! やはり処刑の儀を……」
「なんですぐにその考えに落ち着くんだ。迎えのバスが来たら事情を説明して脱出すればいいだけの話だ。村長、迎えのバスは何時に来る予定になっている」
「そ、それは……」
「おっと、知らないなんて言わせないわよ? あなた責任者なんでしょ? だったら今日の予定の概要を知っているのは当然よね? 内藤さんが死んじゃった今、このツアーの日程を知っているのはあなただけなのよ。さぁ教えなさい」
「じゅ、11時に出立の予定になっていますのですじゃ。じゃから10時半にはバスは来るはずですじゃ」
「それなら話は早いですね。つり橋前で何人か待機してバスが来るのを待ちましょう。バスが来たら事情を説明して、レスキュー隊が来るのを待つ。それでよろしいのでは?」
「そうね。咲夜の言うとおりだわ」
ではあなたたちはバスが来るまで待つ、と。つり橋で待機するのは誰ですか?
「俺はここで見張りをするぜ」
「私も中央会館で待機するわ」
「お嬢様と行動を共にします」
「俺はつり橋に行く。事情を説明しないといけないからな」
「だねい。私も付き合うぜ。腕っ節には自信があんだ」
では遊星と咏ちゃんがつり橋で待機、レミリアと咲夜、白夜は中央会館で待機ですね。それではNPC3の狩生堂とNPC5の木場研二もつり橋組と同行します。時間を進めます。
えー、ただいま時刻は10時半です。バスはいまだにやってきません。不安に駆られるあなた達。いやな予感は的中してしまいます。時間が経過し11時になっても、11時半になっても、12時を過ぎてもバスはやってきません。
「どうなってるんだ……どうして……」
どうしますか? もうちょっと待ってみますか?
「……遊星さん、こりゃあ期待しない方がいいぜ。どういうことか迎えのバスが来ないときたか。私たち、本当にこの村から出られないみたいだぜ」
「……そう、みたいだな。中央会館に戻ろう。面倒だからこの説明をしたってことでいいか?」
どうぞ。
「そ、そんな。バスが来ないってどういうことかしら、村長」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ