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社会人共がクトゥルフやった時のリプレイ
大神村の怪異
Part.5
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嬢様下がってください。ここまで動揺した人間は何をしでかすかわかりませんので。お嬢様を守れるように立ちます」

「俺も村長のそばに行こう。村長! しっかりするんだ! 今は警察に連絡をするのが先決なんだ! 電話は、電話はこの村にないのか? 衛星電話のようなものだったら使えるんだ。それはないのか!」

「ご、ございませぬ……」

「それじゃあ迎えのバスが来るのを待つしかないな。今日でこの村を離れる予定だから、少なくとも日没までにはバスが来るはずだ。それまで全員固まって行動するように! 絶対に単独行動はとるな! いいな!」

「私は遊星さんに賛同するわ。そうね。まさか私の占いの結果がこんな形で実現するなんて思わなかったわ。残念だけど、こうなってしまっては、私は咲夜以外の全員を信用できないわ。まぁ、警察官の遊星さんは咲夜に及ばないけど一応信用できるけどね。多分みんな、そうでしょう?」

「だな。私は正直誰も信じていないぜ。だからこそ全員固まり合うのが得策だろ。全員で全員を監視し合うんだ。そうすりゃあもしこの中に犯人がいるとしても動けないだろうし、ここに犯人がいなくて潜伏しているとしても襲撃は出来まい」

「私はお嬢様の意見についていくのみです」

「だな。それが一番だ。俺も遊星さんの意見に乗るよ」

 えー、PLの皆さんはそういう結論に達したみたいですが、村長は首を勢い良く振ります。

「ダメじゃダメじゃ! そんな生ぬるい方法じゃあこの身が危ないんじゃ! 一刻も早く人狼を! 人狼を見つけ出さなくちゃいけないんじゃ!」

 その言葉を聞いてNPC達はざわつきます。人狼というワードに反応したみたいです。

「村長! この場を混乱させないでくれ。そんな伝説、あるわけないだろう!」

 遊星がそう村長に怒鳴りかけますと、村長は今までの動揺はどこへやら。真剣な顔立ちでギンッと遊星を見ます。

「昨日の怪談話では隠しておったが……実は、昨日話した伝説は本当にあった出来事なんですじゃ」

「どういうことかしら?」

「待て、話が長くなりそうだ。いつまでもここにいてもしょうがない。中央会館に行こう。そこで話を聞こうじゃないか。今はみんな、昨日まで話していた人間が亡くなって動揺しているはずだ。中央会館に着くまでなんとか心を落ち着かせて、話を聞こう。《説得》で判定だ」

 遊星 《説得》58 → 25 成功

 では遊星のその鶴の一声でNPC達の混乱も何とか収まりました。遊星の言葉に従ってくれそうです。他のPCの皆さんもよろしいですか?

「「「「大丈夫(よ、です、だ)」」」」

 結構。ではあなたたちは12番の部屋から出て中央会館に向かいました。




     ――To be continued…
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