大神村の怪異
Part.5
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《SAN》チェック覚悟で死体を見るぞ!」
内藤さんの腹部に何かに噛みつかれたような、巨大な歯形がありました。
「その傷を詳しく見る。《目星》で判定だ」
あ、《目星》でなく《アイデア》で判定をお願いします。
遊星 《アイデア》55 → 31 成功
では遊星はこの噛み傷は致命傷でないことに気が付きました。確かに大きな傷でしたが、あまり深くは噛まれていませんし、抵抗したような跡がないことから一撃で何も抵抗もないままに内藤さんは殺害されたと思うことでしょう。それを踏まえた上で《目星》をどうぞ。
遊星 《目星》55 → 22 成功
それでは遊星はこの噛み傷に上手く隠れてこそいますが、鋭利な刃物で刺されたような刺し傷が胸にあることに気が付きました。その傷は心臓を一撃で仕留めた後背中まで貫通しており、相当長い刃物で刺されたことがわかるでしょう。凶器は見つからないことから、犯人が持ち去っていったのでしょう。
「みんな聞いてくれ。これは殺人事件だ。そして犯人はおそらくまだこの村に潜伏している可能性がある。一箇所に纏まって単独行動は控えるように。……ん? 1人少ないな……白夜さんがいない。まさか……! みんなはこの部屋から動かないように! ただし現場には入るな! 保存しないといけないからな! 俺は白夜さんの部屋に行ってくる! もしかしたら彼も……! ということで俺は白夜の部屋に向かうぞ!」
「廊下に出ていた私が合流する。部屋から出てきた遊星を呼び止める。お、おい遊星さん。その……内藤さんは」
「亡くなっている。それよりも白夜さんがいないんだ。もしかしたら彼も殺されている可能性がある。今から確かめに行こうとしていたんだ」
「……ふぅ、わかった。私も行くよ。1人よか2人の方がいいだろ? それにこれでも喧嘩には強いぜ?」
「…………わかった。行こう!」
白夜の部屋は5番の部屋です。12番の部屋の斜め前の部屋ですね。
「引き戸を乱暴に開いて部屋の中に入る!」
白夜は普通に寝ていました。生きています。
「良かった。白夜さん、白夜さん、起きてください! と体を揺する!」
「じゃあ起きようか。んあ? ふぁーあ、あ? なんだ遊星さんか。どうした、こんな朝っぱらから」
「呑気なことを言っている場合じゃない。落ち着いてよく聞け。ツアーガイドの内藤さんが部屋で何者かに殺害されている」
「……なんだって?」
「ここに来たのはあんたの安否確認のためだ。無事でよかったよ。早速で悪いが遺体には不審な点がある。生物学者のあんたの意見も聞きたい。辛いだろうが一度、内藤さんの遺体を見てくれないか?」
「俺には医学的知識はないぜ?」
「詳しい検死はまだだが遺体と現場の状
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