大神村の怪異
Part.5
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
た達だけではないらしいです。ほかのNPC達も部屋から眼を誘いながら出てきています。というか白夜以外の全員が起きています。
「12番……内藤さんの部屋ですね」
「そこか! どうしたんだ! と言いながら部屋の中に入るぞ!」
「「「遊星に続いて部屋に入(るわ、ります、るぜ)」」」
その部屋、入ってすぐのところに女将さんはへたり込んでいました。腰が抜けた様子で土間に膝をつき、震える指を12番の部屋の真ん中に向けています。
その指の先にあった色は白と赤でした。
飾り気のない白い布団は皆さんの部屋にあった布団と同じ物でしたが、そこには真っ赤な染みが乱雑に飛び散っていました。
その布団で眠る女性は女将の悲鳴に動じずに眠り続けていました。布団と同じくらいまで肌を真っ白にし、腹部から赤いものを流した、変わり果てた姿で……。
バスガイドの内藤さんの無残な姿を目撃した探索者の皆さん、0/1D6の《SAN》チェックでございます。クトゥルフらしくなってきましたね。
遊星 《SAN》60 → 71 失敗
レミリア《SAN》55 → 63 失敗
咲夜 《SAN》45 → 69 失敗
咏 《SAN》50 → 58 失敗
ぜ、全員失敗ですか……。
「(コロコロ)……2だ」
「(コロコロ)……1よ」
「(コロコロ)……1です」
「(コロコロ)……やっば、5だ」
あらあらまあまあ。では5点以上減少した咏ちゃん、《アイデア》をどうぞ。
咏 《アイデア》65 → 80 失敗
「よし、一時的狂気は回避だな。お、おい……これって……うっぷ。口を押えて部屋から出るぜ」
「これ……もしかしなくても、内藤さん、その……」
「お嬢様、あまり見てはなりません。それから私のそばから離れぬように」
「全員動くな! この部屋にもこれ以上入るな! と大声を上げて内藤さんのもとに向かう。首で脈を測るぞ。どうだ、GM」
脈はありません。すでに亡くなっています。
「遊星さん、内藤さんは……」
「残念だが亡くなっている。俺は寝間着からアレを取り出そう。俺はこういう者だ、と言いながら警察手帳を見せる」
「! け、けい……警察……あなた警察官だったの?」
「ああ、公務員と誤魔化していたがこうなってしまった以上、隠す必要がなくなった。すまないがここは俺の指示に従ってもらうぞ」
「……そうね。あなたに従うわ。何をすればいいかしら? 手伝えることがあれば手伝うわよ」
「そうか。じゃあ今すぐ村長の所に行ってこのことを知らせてくれ」
「わかったわ。咲夜、向かうわよ」
「お供します、お嬢様」
「GM、内藤さんはどんな死に方をしている!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ