大神村の怪異
Part.5
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どこの部位をどう味付けしてどう調理したらこんな味になるのか、咲夜には思いつきません。
「本当ですか? とても猪のお肉だとは思えませんが」
「皆さんが今まで食べていらした猪肉がどのようなものであるかはわかりますぬが、この村で取れる猪はこういう味なのじゃ。味付けにもコツがありましてな、秘伝のものなのじゃ」
「《心理学》よ。《心理学》で村長の言葉の真意を探るわ。ここ割と重要よ! みんなも振っときなさい!」
ところがどっこい、その判定の前に村長は言葉を続けます。
「しかもなかなか取れない貴重なお肉でして、特別な日のために塾生保存してある物ですじゃ。じゃからテレビで紹介していただいても皆さんに提供することなんて出来ませんし、何より私はこの村の伝統を守っていきたいと思っているのですじゃ。気遣いだけでも充分。出来ることなら次回のツアーの参加者を増やしていただける方がありがたいのですじゃ」
ということで村長はあなた達の《心理学》に対して村長自身の《心理学》で対抗します。あなたたちが《心理学》でこれ以上の情報を得たいのであれば、村長との《心理学》対抗ロールを行ったうえで改めて《心理学》で判定を行い成功していただく必要がございます。
「かなり重要な情報らしいなこりゃ。《言いくるめ》より難易度が高い判定だぞ。大人しく従っておくかい?」
「従いましょう。村長の《心理学》の値はいくつ?」
80パーセントです。ちなみに1回きりの判定です。失敗したら日を跨いでも判定させません。
「ちょ……無理じゃない」
「私も無理です」
「無理だ」
「手打ち無し、だねぇ。ご愁傷様だ」
「一応、私が行ける。25パーセントだけどな。振るだけ振ってみるぜ」
咏 《心理学》対抗 25 → 66 失敗
「ダメだったぜい」
残念ながら皆さんは村長の表情、言葉から、料理に疑問を持ちつつもその言葉に信じてしまいます。変わった猪肉だなぁって思うことでしょう。
「ここまでね。上手く誘導できると思ったのだけど普通にいなされちゃったわ。シナリオ終ったらこのお肉の正体教えてね。想像はつくけど」
後にいくらでも。シーン進めますよ?
とても美味しい夕食を済ませ、鍋が空っぽになったのは夜の7時。村長がこの村に伝わる怪談、人狼伝説について語りだします。えー……説明欲しいですか? ぶっちゃけた話、ただの人狼ゲームの説明をおどろおどろしく語るだけです。村長の話し方が上手いおかげで怪談らしくなっていますが、内容はほとんど変わりません。
「じゃあ私は聞かなくていいや」
「私もいいわ」
「俺もいい」
「俺もいいや」
「私もそれで構いません、が。役職に関してだけ訊いておきましょう」
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