大神村の怪異
Part.5
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嬢様はイギリスの名門スカーレット家のご令嬢。真に美味しいものを召し上がっていただければなりません」
「ふふっ。ということでね、私は良いものしか食べていないということなのよ。その私の舌が美味しいと認めているということは、これはさぞ素晴らしいお肉に違いないわ。秘境みたいな村だから市場に出ていないだけで、もし出るなら私も太鼓判を押すわよ。どうかしら? テレビでこの村を紹介してみましょうか」
「主従コンビは本当にロールプレイが上手いねい。あそこからここまで持っていくか。じゃあ私がもっと追い込んでやるよ。そりゃあいい。村長、あんた紹介してもらえよ。色々困ってんだろ? って村長の肩を叩きつつ小さい声で村長の耳元で囁く」
うっわ、そこまでするんですか?
「よくやったわ咏。もっともっと追い込んでやるわよ。ロールプレイでカバーしつくしてきた私を舐めないでちょうだい。咲夜、あなたも出来るわね?」
「この咲夜、お嬢様にどこまでもついていく所存でございます」
「よし、行くわよ。あら、どうしたのひそひそ話なんてして。ああ、いいのよ。私は占い師だからね。大体想像つくわ。いいわよ。今度テレビに出たら宣伝してあげるから。咲夜」
「はいお嬢様。そうですね、こういうお話はバラエティよりも朝の情報番組の方がよろしいかと。お嬢様が出演しています占いコーナーの手前はいかがでしょうか? それから出演者の楽屋でその話題を出して、大神村のことを皆さんに知っていただきましょう。そこからちょっとずつ他の番組で出していきましょう。楽屋でお話しした方と共演できる番組が出来ましたらフリートークで話題に出していただきましょう。これでお嬢様が大神村の将来について占っていただいたら最高ですね。どんな結果であれ、放送を見た視聴者やテレビ関係者、芸能人の方は興味を持たれることでしょう」
「間違いないわね、流石よ咲夜。それで行きましょう。これで村長の様子を探りつくしてやるわ。さぁ、誤魔化すの? それとも乗ってくるの? どうするのかしら村長」
ロールプレイヤーの本気怖いんですけど。ま、まぁ大丈夫です。私だって伊達にあなた達と一緒にクトゥルフやらパラノイアやらをやってきてはいませんよ。対応します。
村長はいやいやといった感じで笑いながら手を振っています。
「そこまでせずとも大丈夫ですじゃ。こんな村、そこまでする必要はございませぬ。なにせこの肉は森の奥で取れる猪のものなのですじゃ」
「え? 猪だったの?」
「《知識》と《製作(料理)》を併用します!」
認めます。両方成功で情報を開示します。
咲夜 《知識》55 → 11 成功
咲夜 《製作(料理)》70 → 23 成功
猪の肉という言葉に咲夜は疑問を抱きます。記憶にある猪の肉の
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