大神村の怪異
Part.3
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ちょっと待ってくれ。何で名前が日本のそれなんだい? 今の話を聞く限り生まれはイギリスだよねい?」
「お嬢様に頂いた名前だからです。イギリスではサクヤ・イザヨイで通していました」
「名前の由来はねえ、拾った日の夜が日本で言う十六夜で、その時に見た月がまるで夜に咲く花のように綺麗だったからよ。スカーレット家は親日一家だから日本語も英語と一緒に幼いときから覚えさせられていてね。名前を付けるなら綺麗な名前にしたかったから、そうしたのよ。それに漢字ってかっこいいじゃない?」
「この名前は私の誇りです」
「ふふふ、あなたこそ私の誇りよ。私のために日本語を覚えて、経理やら家事やら何もかもあなたに任せっきり。私がやりたいことに専念できるのも、すべてあなたがいるからこそだわ。咲夜のいない人生なんて、考えられないんだから。絶対に私より先に死なないこと、これは命令よ? いいわね?」
「勿論でございます。この咲夜、お嬢様よりも先に旅立つことなど決してないと断言いたします」
「というわけで納得して頂けたかしら、白夜さん」
「ああ、痛いほど伝わったよあんたらがめちゃくちゃ仲が良いってことはな。……そういえば十六夜さん。そのペンダント、とても綺麗だな。何の宝石なんだい?」
《目星》失敗しているのに……ああ、でもこうして話を聞いているなら気が付きますか。
「それが……わからないんです。お嬢様達によると拾った時からずっと私が付けていたものらしく、何の石なのかもわからないそうで」
「まぁでも、確かに綺麗だけどそんなに高い物じゃないんじゃないかしら? 綺麗で安い物なんて他にもいっぱいあるしね」
「ふーん……まあいいや。じゃあ俺からの質問は終わりだな」
「じゃあ次は私かい? うーん。ぶっちゃけ特にないんだよねい。遊星と白夜が気になってたこと大体訊いちまったし。私はいいや」
あーやっと終わりましたか? じゃあシーン少し進めましょうか。他のNPC達からもレミリアは色々と質問されましたが、レミリアは難なく答えることができました。
「どんな質問されたのかを端的に教えてくれないかしら?」
占いの的中率、どんな人を占ってきたのか、日本とイギリスの違い、年収はどれくらいか、などの定番なものから、人間以外に占うことは出来るのか、何か特別な力とかないのか、などの面白可笑しいものまで、計5つです。
「5個だけだったのね。まぁ定番の3つは普通に答えるわ。特別な力なんてないわね、ただ占いと私の相性が良かっただけなんじゃないのかしら、って答えましょう。動物に占いを使えるのか、についてだけど、どうなのかしら?」
過去一度だけかけたことがあります。友人のペットだった犬に対してです。占い結果は良好だったものの、その次の日
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