大神村の怪異
Part.2
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ろしくね」
「わぁ、ありがとうございます! 私の方こそ、共演できる日を楽しみにしていますね!」
『はい、ここでもう1回《心理学》よ』
え? 同じ技能はあんまり連続して使ってほしくないんですが……理由次第で許可します。どうしてですか?
『私と共演したいと思っていない理由を知りたいのよ。そう、例えば、このツアーであいつは死ぬんだから、共演することなんて絶対ない、みたいなね』
うん、許可しません。あまりにメタすぎです。あなたがこのツアー中に死ぬと思った根拠がないのに、その探りを入れるなんておかしいですからね。占いだって、あの結果だけで自分が死ぬなんて発想にはならないでしょうし。
『だよねぇ……』
ではNPC5の紹介です。NPC5は理知的な顔つきの男性です。メガネがトレードマークですね。
「僕は木場研二34歳。研究職に就いています。僕もまた、研究に行き詰まってしまって気分転換にね」
「あんたも研究職なのか。理由から何まで俺とお揃いだなって感じで割り込む」
「ははは、そうですね」
「ちなみに専攻はなんだい?」
「人類学を専攻しているよ」
「へぇ、人類学か。俺の知り合いにも同じ苗字の人類学者がいるんだけどさ、もしかしてあんたの兄弟とかかい?」
「そうなんですか。でも無関係だと思いますよ。僕は一人っ子ですからね」
「そうか。まぁ、そんなことはいいや。研究者同士、今後もいい付き合いになるようにしようじゃないか」
「そうだね。よろしく頼むよ」
『ナイスね、白夜。こいつには《心理学》はいらないわ。明らかに嘘吐いているから』
え? どうしてそんなことわかるんですか?
『研二って名前なんでしょ? 普通は次男に与えられる名前よ。なのに兄弟がいないって言ったわ。ということは名前か家族構成に嘘を吐いているってこと。間違いなく何かを隠しているわね』
(うわ、こんなところから情報引き出してる……これ設定そのままなのに。油断してたなぁ)ま、まぁありふれた名前ですし、そう付ける親もいるんじゃないですかね。ほら、父親が研一だとか。
『にしても長男に付ける名前じゃないわよ』
はいはい、シーン進めますよ。
最後、NPC6です。NPC6は長い黒髪が特徴的な少女です。結構な美人さんですね、《APP》が16あります。
「私がトリのようですね。私は大賀美保、大学1年生です。私も気晴らしで参加しました。よろしくお願いします」
『かなりシンプルな自己紹介ね。《心理学》よ』
レミリア《心理学》66 → 24 成功
彼女の仕草は自然で、ただ普通に挨拶をしただけだなと思いました。
『成功したんだかしてないんだかわからないわね』
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