第30話。変人と志貴と。
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って気合入れますかね?あっ、弁当も持ってこ
「ヤッホー」
「あっ!・・・・うぅう」
嬉しそうな顔をした後、真っ赤にした顔で俯く姫。
この表情を見て、少し落ち着く俺。なるほど、始めては俺だけではないか。
「昨日は少し怪我してた見たいやけど、大丈夫かい?」
「う・・うんっ。大丈夫」
両腕をプルプル振って健康をアピールするアル。こいつこんなに可愛かったっけ?
「それは良かったわ。ほなら、飯でも食わへん?」
「飯?」
「おう。ピクニックと行こうか」
近くの公園で二人で飯を食う。と言っても、シロちゃんが俺に作ってくれた飯を二人で食うだけだが。
「ほれ、これも食べい」
ひな鳥の如く、ひょいひょいとアルの口に飯をやる。箸が一つだから仕方がないのよ。
「美味いやろ?」
「・・・・よくわからない」
「ふむ。ならそれが美味い味って奴や。覚えとき」
ハムハムと食べるアルを見て和みながら、俺も食べる。
「晋吾はいつもそうよね」
「何が?」
「よくしゃべるけど、深いコト。聞かないもの」
「深いコト?」
「真祖のこととか。・・・・私のこととか。何で会いに来たのかとか」
ふむっ、アルの顔を見ながら少し考える。それは聞いてほしいってことなんだろうけど、聞かないでほしいってとこか。
なるほど、難しき乙女心って奴ですね。
「何で会いに来たか・・か。何、分かるからよ。」
「分かるって?」
「己惚れじゃなければやけど、俺に会いたかったからやろ?」
「え?」
「俺も、アルに会いたかったから来た。」
「ッ――――!」
ゆでダコのように赤くなるアル。あれ?なんか失敗したか?
しばらく話しかけてもそっぽ向かれる状態が続いたが、ようやく落ち着いた様子を見せるアルクェイド
「所で、肝心のロアは見つかったん?」
「・・・・まだね。でも、ある町はもう死者で溢れてるわ」
「なるほど、死者の処理と蛇探しの両方をしないと行かないんか」
「ええ」
んー。正直、両方とも俺がやっちまいたいな。アルはまだシッキーにやられて本調子じゃないみたいだし
しかし、流石のチートな俺でも分裂して2つにはなれん
「やっぱシッキーにも手伝って貰うかの〜」
「でも、点を突かれるのは困るんでしょ?」
「なに、俺に任せい」
『線』だけを見せればいいんだろ?シッキーには変身ヒーローになって貰おうか
「何か策でもあるの?」
「おう。俺は出来んことは言わへん。アルに教科書にも載った、いい言葉を教えてやろう。」
「なに?」
「可能性を信じる者に、不可能はない。不可能とは
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