おまえがちょうどいい
Part.4
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、それで仲が良くなったんですよ」
「そう。じゃあ私の娘の1つ上ね。私の娘……杏里っていうんだけど、杏里も今日、一緒にこの学校に来たのよ」
「……え?」
「へぇ、そうなんですか。今はどちらに?」
「私の母校がどんなところか知りたいって言って、学校の中をぶらついているんじゃないかしら? 結構広いものね、この学校。それに部活動も色々やっているし、ゆっくり見ているんじゃないかしら?」
「予坂さん、その、杏里さんは貴女似ですか?」
「ええ。小さいときの私によく似ているわ。強気そうな顔なのに実は臆病で……ふふ、本当に私にそっくりな子よ」
「これマズいわね。文、遊星! 行くわよ!」
「……! ああ、そうか! マズいなこれは、早く杏里ちゃんを見つけないと!」
「はい? どういうことですか?」
「賀川先生の亡霊は確かにあなたを狙っているけど、あくまでそれはあなたが予坂さんに比較的似ている方だったからでしょ!? でも、もし、あなた以上に予坂さんに似ている子供が学校に現れたことに気付いたら……」
「そういうことですか! 標的は私から杏里さんに代わるってことですね!」
「さっきの予坂さんの話を聞く限り学校に残ってからずいぶん時間が経っているらしいから、もう襲われている可能性もある! 勘違いで賀川先生に人殺しなんてさせられないし、しかも殺したのが実は生きていた予坂さんの実の子供なんてあんまりだ。なんとしてでも止めるぞ!」
「そういうことなら急ぎましょう! 私の《DEX》は17あります! 全速力で走れば間に合うかもしれません! いえ間に合わせます!」
「私も《DEX》15あるわ」
「おまえらどんだけ早いんだよ。俺は12だ。Dホイールがあればなあ」
「まぁいいから早く探しに行くわよ!」
「ですね! 予坂さん! 少し走りますよ!」
「え? え? どうしたの?」
「娘さんの命が危ないんです! 詳しいことは後で話しますからとにかく急いでください! 《説得》で判定!」
萩村 《説得》70 → 61 成功
「な、なんだかわからないけどわかったわ!」
「よし、役者は揃ったな。これからクライマックスだ。ハッピーエンドを目指すぞ」
それじゃあおまえさんたちと予坂梨世は夕暮れの学校に駆け込んだとさ。
次回がラストになるよい。更新が止まっててゴメンねい?
――To be continued…
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