おまえがちょうどいい
Part.4
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性がその眼を自力で開けることはないほどの、これ以上にない永遠の眠りについてしまっているということを。
永遠の眠りにつく男性からは腐敗臭はなく代わりに花のものだろう、甘い甘い爽やかな香りをその身体から発していた。
……男性、賀川康史の異常な遺体を目撃した探索者諸君、1/1D4の《SAN》チェックだ。
「クトゥルフらしくなってきたわね」
射命丸《SAN》46 → 42 成功
萩村 《SAN》44 → 34 成功
遊星 《SAN》56 → 92 失敗
「ぐ、俺だけ失敗か(コロコロ)……最大値4か。ヤバいな。口元を抑えて硬直する」
「遊星落ち着きなさい。一旦部屋から出て外の空気を吸ってきなさい」
「あ、ああ……すまん。俺は部屋から外に出て落ち着いてから戻るとする」
で、どうする? 警察でも呼ぶかい?
「時間の無駄だしそんなのは後でいいわ。この事件が解決したら連絡する」
そうかい。
「賀川先生……亡くなっていたんですね。チラシから察するに3日前でしょうか?」
「そのようね。私たちが相手にしていたものの正体は差し詰め、賀川先生の亡霊とかそんな感じのものでしょう。というかいい加減この甘い匂いのする花の名前を知りたいんだけど……《生物学》振らないとダメかしら?」
あー、うん。それもそうなんだけどねい。《生物学》なんて誰も取ってないだろ?
「私はないわ」
「私もありません」
「俺もだ」
だよな。……萩村、おまえ博識だし、《知識》でロールしていいぞ。成功でこの花の名前を知っていることにする。実物を見るのは初めてだが図鑑で見たことにしよう。
「助かるわ」
萩村 《知識》70 → 39 成功
よしオーケー。じゃあ萩村はこの紫の花の名前を知っている。カンパニュラという観葉植物だ。初夏から夏にかけて、釣鐘状の可愛らしい花をたくさん咲かせる姿が一般的の植物。花言葉は「誠実」で、窓際に鉢植えがあることから、元はそこで育てられていたんだろうということがわかる。
「そのことを文に解説するわ。遊星にもあとで教えておく」
「『誠実』ですか……多分先生は16年前にもっと誠実な態度で臨むべきだったと後悔していたんですね」
「GM、死体やカンパニュラのほかに異変はない? 《目星》は必要?」
いや見えているし《目星》はいらないかな。ただ《アイデア》成功で情報が出る。
「よし、じゃあ《アイデア》ね。私の《INT》は17あるわ」
「めちゃくちゃ頭いいですね。私は11です。平凡ですよっと」
射命丸《アイデア》55 → 34 成功
萩村 《アイデア》85 → 80 成功
おまえさんたちは賀川先生を中心に広がるカンパニュラ
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