Part.3
[2/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
レートの隣にずらりと並んでいる。学校設立当初からずっと保管され続けられたもんだから数も膨大だ。手当たり次第に探すとするならば《図書館》に成功したとしても時間いっぱいまでかかる。ある程度のあたりを付けてから探したり、上手く分割したりすれば時間をかけずに済む。
「流石に30年前とか、そんなに古くはないでしょう。新しい年代から手分けして探しましょう。一気に数冊抱えて分担すると時間がかかる可能性がありますし、1冊ずつ被らないように読んでは戻して読んでは戻してを繰り替えすのが一番早いですよ」
「確かにそれが一番早いけど、もし《図書館》に失敗した人のアルバムに目的の予坂さんが居たら目も当てられないわ。というわけでGM、文が提案した方法でかかる捜索時間とダイスの判定方法を聞かせなさい」
えっとねい……ん? ちょっと待て。なんで捜索時間を訊く? おまえさん、もしかして捜索時間から逆算して目的のアルバムが何年前のものかを突きとめようとしてないかい?
「ちっ、バレたか」
油断ならねえなまったく。とりあえず捜索時間は詳しくは伝えん。ただ一番早い方法だってことだけは教えておこう。
判定としてはまず3人で《図書館》ロール。全員成功なら問題なし。失敗者が出ると3人で《幸運》判定。失敗者の人数より上の成功で情報を得られる。
「一番安全な方法は1人アルバムをチェックしたらそれを順番にチェックしていくことだ。そうすれば3人がかりでチェックが入るから失敗する確率は一番低い。ただ時間がかかりそうだな」
だねい。その方法で探すならまぁ、誰かが《図書館》に成功したら情報をやるよ。どれくらい時間がかかるかはそうだな。順番を決めてもらって《図書館》に最初に成功したやつによって決定するとしよう。
「……どうする? 時間をかけて石橋を叩いて渡るか、時間を優先するか」
「私は《図書館》初期値なのよねぇ。流石にこればっかりは他の技能の応用とか利きそうにないし、カマかけるのに失敗したからロールプレイでカバーも出来ない。時間もまぁ、そんな切羽詰まってないから慎重に行くのが得策かしらね?」
「じゃあ遊星が提案した方法で行きましょう。順番は《図書館》技能が高い人からでいいですかね」
「そうだな。萩村は初期値、文は50くらいだから一番高いのは60の俺か。よし、卒業アルバムを漁るぞ」
あー、面倒だから一気に判定しちゃっていいよ。
遊星 《図書館》60 → 55 成功
射命丸《図書館》54 → 42 成功
萩村 《図書館》25 → 42 失敗
お、遊星が成功だねい。んじゃあおまえさんたちは30分かけて、ようやく『予坂』と言う名の人物を見つけることができた。
その人物が写っていたのは16年前の卒業アルバム。おまえさん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ