おまえがちょうどいい
Part.2
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放送室から出て行く。
「萩村さん、もう行きましょうか」
「あ、はい……戸惑いつつ放送室から出るわ。教室に戻る。今度は左奥の階段を使うわ」
そうかい。んじゃあもう1回《幸運》で判定な。
萩村 《幸運》50 → 74 失敗
おっと、失敗かい。じゃあ萩村は教室に戻る途中の階段を下っている途中、背中をトンと叩かれる。階段を下っているときにそんなことをされたら、当然足を踏み外して落っこちまうだろうねい。《跳躍》で判定しな。成功で無傷、失敗でダメージ判定だ。あ、痛い目に遭いたいってんなら振らんでも構わんよ?
「当然《跳躍》するわ! 初期値で25パーセントもある!」
萩村 《跳躍》25 → 05 クリティカル
「お、クリティカル! 犯人くらいわかるんじゃない?」
そうだねい。そんじゃあ《跳躍》成功ついでに《目星》成功でわかる情報を公開しようかねい。
すかさず跳躍し、着地に成功した萩村は自分の背中を押して階段から突き落とそうとした犯人が誰なのかを見るべく振り返る。
振り返った先にあるのは階段中間地点の踊り場。そこには今朝萩村が目撃したあの影法師がいた。影法師は僅かに目線を動かすとその姿を晦ました。逃げたというより消えちまったという表現が正しいかな。煙のようにフッと消えちまったよ。追跡は不可能だねい。
さて、この現象を目撃した萩村は0/1の《SAN》チェックだ。
萩村 《SAN》46 → 10 成功
「特にビビったりしないわね。……ああそうそう。さっき押されたところに何か匂いとかついてない? 《聞き耳》してもいいかしら?」
ああ、《聞き耳》はしないでいいよい。萩村は叩かれたところから仄かに甘い匂いがすることに気付いた。そいつはやっぱり、おまえさんが不審者を見つけ、そいつがいた場所に残っていた何かの植物の匂いと同じだ。
「やっぱりね。この一連の騒動の黒幕はその影法師と見て間違いはなさそうね。今度こそ教室に戻って2人と合流するわ。情報共有しないと」
あ、その前にだ。叩かれた場所に匂いが付いていたことに気付いた萩村は0/1の《SAN》チェックだ。
「待ちなさいGM。私は確認するために匂いを嗅いだのよ。文の時とは違ってある程度確信した上で行動したわ」
それもそうか。んじゃあ正気度喪失はなくていいや。教室に戻るんだっけか? だったら何事もなく2年D組に辿り着いたねい。
「おかえり萩村、どうだった?」
「一言で言い表すことはできないから順番に話すわ。ところで文は大丈夫?」
「は、はい。大丈夫です。あはは」
「空元気だがまぁ、落ち着いてはくれたぞ。おまえは唯一の《精神分析》持ちなんだから頑張ってくれ」
「厳しいですねぇ」
「という
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