おまえがちょうどいい
Part.1
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が悪いわね……今日の会議で報告しておきましょうか」
てなわけで萩村スズの導入終わり。最後射命丸、おまえさんの導入行くよ。
――――・――――・――――・――――
さて、時刻はさらに進んで1限目の授業中。おまえさんは現在歴史の授業を受けている。あ、おまえさんだけじゃなくて萩村と遊星も授業は受けていたねい。
「そうだな。俺は射命丸の後ろの席に座っていることにしよう」
「じゃあ私はその前に座っているわ。ちなみに席は最前列」
わかった。じゃあそういうことにしておく。まぁ今は射命丸の導入だから2人はちょっと静かにしていてくれ。
話を戻そう。歴史の授業は中年の男性教諭が担当している。淡々とした説明と板書ばかりの授業はとても退屈だ。その上先生の声もゆったりしたものであったがゆえにおまえさんは思わず眠気を催してきた。
「すやすや、こくりこくり」
こっくりさんになっているおまえさん。あと少しで夢の世界に旅立つだろうまさにその時だった。突然、射命丸はポンっと誰かが自分の肩に手を置いたような感触がした。そしてその後耳元で、
「おまえがちょうどいい」
というどこか満足げな声が確かに聞こえた。
「気持ち悪っ!? びっくりして飛び起きます。そして誰!? と声を上げて周囲を見渡します」
おまえさんの周りの生徒は全員座って授業を受けている。立っている生徒なんていないし、後ろに座っている遊星は肩に手を置く程度のことは出来るだろうが、耳元で囁くことなんてできやしない。というか今の声は囁くなんてレベルの小さな声じゃない。はっきりとした声だった。
「どんな声でしたか? 男性? 女性?」
大人の男の声だ。一瞬先生が居眠りしていた自分を驚かせようとしたのではと考えるだろうが、先生は教壇の前にいる。おまえさんに声をかけてからあそこに引き返すには少し時間がかかるだろうし、様子からして先生が犯人じゃないことがわかる。飛び起きたおまえさんの方をぽかんとした顔で見ていたんだから。
「あ、あれ? え、ええっと?」
さて、状況からしてクラスのやつらも先生もおまえさんの肩に手を置き声をかけた人間ではない。じゃあ一体さっきの誰だったのか。不気味な体験をした射命丸は0/1D3の《SAN》チェックだ。
射命丸《SAN》55 → 42 成功
「GM、さっき文に聞こえた声は俺たちにも聞こえているか?」
うんにゃ、聞こえてないよ。射命丸にしか聞こえていない。
「どうしたの? と文に声をかけるわ」
「え、ええと? 今誰か私に話しかけませんでした? 肩に手を置いて」
「遊星? あんたなんかやった?」
「俺か? 何もやっていないぞ。というか誰もおまえに声なん
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