クロノスを喰らうもの
Part.10
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したのです。
突如として現れた襲撃者。理子たちがいるところから少し離れたところにソレはいました。
ソレは四足歩行の生物であることくらいしか、余すことなく正確に形容することのできないシルエットを有していた。人間のみならず、全ての生物に共通してあるはずのものがその生物にはない。それは曲線。
原則としてすべての生物はそのフォルムに曲線を描いているものであるが、この生物にはそれがない。120度以下の角度を歪に、まるで子供が無作為に積み上げて出来上がった積み木のような、そんな鋭角の集合体のような姿をしていた。
口にあたるであろう部分から伸びる長い注射器のような舌からは涎だろうか、青く発光させた液状の何かがドロドロと滴り落ちている。そこから少し上に視線をずらせば、そこには赤みのかかった2つの目。ギラリと光るその瞳に籠められていたモノ。
それは、まるで狙いを定めていた獲物を見つけ、捕らえ、喰らいつくすまで、執拗に、しつこく、どこまでも追い続ける餓えた猟犬の如き執念に塗れた鋭い殺意でした……。
――To be continued…
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