暁 〜小説投稿サイト〜
社会人共がクトゥルフやった時のリプレイ
クロノスを喰らうもの
Part.9
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上だ」

「よし。じゃあ《ナビゲート》だ」

 遊星 《ナビゲート》80 → 48 成功

 では遊星は地図通りにスムーズに車を走らせ、皆さんは村のはずれにある公民館に辿り着きました。

「公民館の様子はどうなっている?」

 見た感じは特に異常はありませんね。まぁ、廃村の今は誰にも使われていないはずの公民館の中に薄く明かりが灯っているのが異常といえば異常ですが。電気は点いておらず、蝋燭の炎らしき明かりがゆらゆらと揺れています。

「よし、公民館に突入だな」

「待て。ここは《忍び歩き》と《隠れる》で念入りに入ろう。私が振る」

 古美門《忍び歩き》72 → 54 成功
 古美門《隠れる》70 → 70 成功

「よし、成功だ。私についてきたまえ。当然先頭」

「古美門の後に私物の45口径のオートマティックを構えて続く。2番目だ」

「理人くんと一緒に続きます。3番目」

「俺は最後尾でいい。最悪ロストしても大丈夫なステータスだからな」

「じゃあボクは4番目で。杖を構えておこうか」

 ではあなたたちは音を立てずにろうそくの明かりを頼りに公民館の中を進んでいくと、やがて広く開けた場所に辿り着きました。ここは公民館の大講堂。デザインなのでしょう、ガラス張りになっている一部の天井から差し込む月の光が壇上を怪しく、しかしどこか神秘的に照らしています。
 どこか異様な雰囲気を醸し出す大講堂のステージの床には、白いチョークのようなもので書かれた巨大な五芒星が、そしてその五芒星の頂点にあたるところにはそれぞれ彫刻らしい物が丸い小さなテーブルに設置されています。
 その中の1つ……少し前にあなたたちが直視した【クロノス様】の偶像を両手で包むようにしながら、その少女は椅子に座っていました。紺色のローブを纏った、顔半分に火傷の後のある少女は瞑目しながらぼそぼそと何かを、まるで唱を謳うように呟いています。

「リコ! リコォッ!」

 その光景を見た理人くんは飛び出し、ステージの方に向かって走っていきます。

「これマズいんじゃないかい!?」

「マズいですね! 急いで理人くんを追います! 《DEX》16です!」

「俺も向おう! 《DEX》17!」

 えー、ではステージに向かい走り出した理人くんと彼を追う咲夜と遊星。大講堂とはいえ、所詮は村の公民館であるために入口からステージまでの距離は近く、少し走ればすぐにステージに行けます。このままいけば遊星と咲夜が理人くんを捕まえる前に、理人くんは理子のもとに辿り着けるでしょう。
 しかし、まるで鉄砲玉のように駆けだした理人くんの前に理子が着ているものと同じデザインの紺色のローブを纏った中年の女性が現れます。探索者の皆さんはその顔に見覚えがありま
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