クロノスを喰らうもの
Part.5
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いる」
「私は……そうですね。私も唖然とします。あまりにも呆気なさ過ぎましたので」
「ボクも開いた口が塞がらない」
「俺は戸惑いながらみんなに声をかける。み、みんな。車を……その……持ってきたぞ?」
「その声を聴いて私は平静を取り戻す。あ、ああ遊星くん、丁度いいところで戻ってきてくれた」
「あ、ああ……なんか……その……帰るか? みんな」
「……そうだな」
「……ああ」
「……そうですね」
「ボクはもうちょっとここに居るよ……。本当は帰りたいけど、刑事としてこの事実を明らかにしないわけにはいかないからねぇ。GM、ボクは地下室から出たら上司に連絡を入れる」
「私たちは帰るぞ。今日の行動は終わりだ。とりあえず無人島と別荘を購入して明日また調査を再開する」
わかりました。ではあなたたちが地下から外に出ますと、遊星が乗ってきたセンチュリーを囲うように、3台の黒塗りの車が停まっていました。
「……これはマズいんじゃないか?」
あなたたちの姿を確認するなり、車の中からサングラスを掛けたスーツの男たちが出てきます。ああ、すみません、1人だけサングラスかけていない男がいました。
胡散臭い笑みを浮かべた金髪の男。顔立ちからして日本人ではありません。
その男は他の黒服たちを手で制して後ろに下がらせると、あなたたちに近づき、話しかけてきました。
「警戒する。足のホルダーじゃなくて胸元に突っ込んだ拳銃に手を伸ばす」
「私もさっき回収したナイフをいつでも取り出せるようにしておきます」
「杖を少し構えておく」
「おやおや、そこまで警戒しなくとも、私たちはあなたたちと交戦するつもりは毛頭ありませんよ」
「信用できんな。ならどうしてそんな連中を後ろに控えさせている? もっとそれらしい対応のやりかたがあるだろう? そもそも君たちはどこの誰でどういう連中だ? ちなみに私は古美門研介。探偵だ」
「おやおや、これは失礼しました。私は加納三吾。私も探偵のようなものです。しかし、私はそこそこ高い地位に就いているものですから、こうして何人もボディガードが付いてきているのです」
「それにしても付いてき過ぎでは?
「それよりもおかしいところがあるぞ。加納三吾だと? GM、やつは日本人の顔立ちじゃないんだよな?」
はい。欧米白人の顔立ちですね。ちなみにAPPは18です。
「アウトだな。明らかに神話生物だ。だが私たちは神話生物の確認をさっきのバケモノ以外を確認していないからそのままロールプレイに徹する。ふん、探偵か。守秘義務で話せないと思うが一応聞いておこうか。何を探っている? ちなみに私たちは公開するつもりはない」
「言ったでしょう? 探偵のようなもので
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