クロノスを喰らうもの
Part.4
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然目撃します。その後部座席に件の少女である理子と叡史が乗っていることにも気付きました。
「なんだって!? おい、みんな今の黒ベンツ見たかいっ!?」
「うん? いや……」
「すみません外を見ていませんでしたので……」
「俺もだ。その黒いベンツがどうかしたのか?」
「乗っていたんだよ、理子ちゃんと支配人が」
「! それは本当か? どうする古美門」
「GM、その車は《追跡》可能か?」
反対車線の上もう通り過ぎた後ですので、追跡は不可能ですね。
「じゃあもう仕方がない。というかどういうわけか支配人が動き出したということは、今後何かよからぬことが起るかもしれないということだ。全くたったの5万円で受けるような依頼じゃなかったな」
「じゃあ目的地は変わらないな。勇儀。あれは追跡できない。ここは諦めて【クロノスの光】の校舎に向かおう」
「そうかい……それならしょうがないねい」
「というわけで俺たちも【クロノスの光】に行くぞ。この住所の所に行けばいいんだな?」
「そうだ。よろしく頼むよ、遊星くん」
「お安い御用だ」
「ようやく合流できるねぇ。暇だったんだよ、ボク」
そうですね。ようやっと合流です。では京楽のシーンに移りましょう。
――――・――――・――――・――――
車を持っていない京楽は電車やバス、徒歩を駆使して住所通り、多摩市にある【クロノスの光】の校舎にやってきました。……が。そこを見たあなたは驚きに目を見張ることになります。
ホームページに乗っていた住所通りにそこにやってきたあなたですが、目の前に広がっていたのは殺風景な更地。写真にあったプレハブ小屋など見る影もありません。
「どういうことだいこれは……」
と唖然している京楽のもとに近づくなにかの音。エンジン音がほとんどなく気付きにくいですが、砂利道を走るタイヤの音から、それは車が近づいてくる音だとわかります。数秒も経たないうちにその車はあなたのそばに停まりました。真っ黒な新型センチュリーです。
「あ、それ俺たちの車だな。無事合流だ」
「でもこんなシチュエーションで来られたら身構えちゃうねぇ。持っていた杖を構えて警戒しよう」
「そんなこと気にせず車から降りる。そしてこの風景を見て声を上げよう。おいおいおいおいなんだねこれは一体どうなっている。遊星くん、本当にここで合っているのかぁ?」
「車から降りつつ古美門に言う。ああ、間違いない。ここがその住所だ」
「助手席から降りて口をぽかんと開けます」
「古美門の隣に立ちつつ苦笑いを浮かべる。あーあー、こりゃあ……」
車から降りてきた人間は全員で4人。
見るだけで高いとわかるようなパ
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