クロノスを喰らうもの
Part.3
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良い服着ているなぁということがわかります。
「無意味だったな」
「【ヴェールの少女】を御所望な用で。どうぞ、こちらです」
とあなたたちを案内します。
「「「「ついていこう(きます)」」」」
ではあなた達は叡史によって通路の奥の個室に案内され、そこで薄いヴェール越しに【ヴェールの少女】と対面します。ヴェール越しではありますがあなたたちは【ヴェールの少女】の顔を見ることができました。
本来ならばAPP16相当の美しい彼女の顔の左半分には、相当古いものでこそありますが、酷く痛々しい火傷の跡がありました。
「! ということはこの少女が」
「理子ちゃんですね。話しかけます」
おっと、あなた達が何かを話しかける前に、【ヴェールの少女】は古美門を指差します。
「古美門研介38歳、職業《探偵》。前職は警察キャリア、夜に弱い」
「……は?」
次に指をスライドして順番に指差します。
「星熊勇儀30歳、職業《用心棒》。本来は温厚な性格でこそあるが、目つきの悪いせいで怖がれやすい。ちなみに足首に拳銃を隠し持っている。十六夜咲夜28歳、方向音痴な古美門研介の《専属メイド》。メイド服の中には仕込みナイフを6本潜ませている。不動遊星39歳。プロのドライバーかつプロのハッカー。奇妙な存在に好まれる傾向がある」
「なっ!?」
「なにっ!?」
「これは……」
そう。まだ何も話していないにもかかわらず、目の前にいる少女はあなたたちの職業、仕込んでいる武器、更にバッステまで正確に、ぴたりと言い当ててしまいました。しかもその声の中には、《心理学》を振るまでもなく感情の一切籠っていない、まるで機械のような、それでいて得体のしれない未知の存在のような、確かな不気味さと冷たさが感じられました。
驚きのあまり見開いた目で【ヴェールの少女】を視界に入れてしまうあなた達。左半分に痛々しい火傷痕のある少女の双眸は完全に据わりきっており、覗き込めば沼の如く、沈みこまれてしまいそうな程に深く、重く、どす黒い、濁り切った輝きがあなた達を捉えていました。
皆さん、0/1D3の《SAN》チェックです。
「連続《SAN》チェックか。いよいよGMが本気出して俺たちを殺しにかかってきたな」
古美門《SAN》65 → 38 成功
勇儀 《SAN》64 → 63 成功
咲夜 《SAM》50 → 75 失敗
遊星 《SAM》54 → 13 成功
「うっ、私だけですか(コロコロ)……1。ちょっとヒヤッとしただけですね」
「こら理子、皆さんに失礼だろう? すみません。ちょっと変わった子なんですよ」
「すみません」
「……いえ、大丈夫です。少し驚いただけですから」
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