クロノスを喰らうもの
Part.2
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、感情を取り戻すことができるようになっていたんです。ここを出て行くときにはちゃんと、笑えるようにもなっていました……」
「そうでしたか……それで、理子ちゃんを引き取った里親の住所と連絡先は?」
「はい。それが随分前に引っ越しをしてしまったらしく、今はどこにいるのかもわかりません。連絡先も変えてしまったらしくて、連絡も付かないのです」
「念のためにその連絡先と住所を教えてください」
「わかりました」
あなたたちは理子を引き取った里親の住所と連絡先を入手しました。
「ありがとうございます。ちなみに里親の名前は?」
「祟道夫婦です。たしか叡史さんと智代さん……だったはずです。中年の夫婦でした」
「祟道夫婦、ですか」
おおっと、その名前を聞いた古美門は《知識》で判定を。
「む?」
古美門《知識》90 → 66 成功
では古美門は『祟道智代』の名前に心当たりがあります。
祟道智代は現都議会議員であり、NPO法人【クロノスの光】の代表を務める女性です。
「成程、新聞やらなんやらを日常的に読んでいる探偵の私なら知っていてもおかしくない内容だな。一般知識の範囲内の情報だけだとそれが限界か。あとで調べないとな」
「ここで【クロノスの光】が出てきたか。ボクの方と繋がったねえ」
「【クロノスの光】について私は知っているか?」
祟道智代のことを知っていますから、【クロノスの光】についても知っています。
「よし、ロールプレイに戻ろう。……祟道智代だと?」
「? 心当たりがあるんですか、先生」
「現職の都議会議員だ。同時に【クロノスの光】とかいうNPO法人の代表も務める大物だ」
咲夜 《知識》60 → 64 失敗
勇儀 《知識》70 → 83 失敗
「【クロノスの光】、ですか?」
「恵まれない子供たちに高等教育を提供するNPO法人だ。最近テレビでやっていたろう? 貧乏ながら【クロノスの光】で教育を受けた結果、大学で博士号を取得したという子供の話が」
咲夜 《アイデア》80 → 69 成功
勇儀 《アイデア》55 → 22 成功
「……ああ。そういえばそんな話がありましたね。というか凄い人が里親だったんですね。職員さんは知らなかったんですか?」
「は、はい。全くそんなことは……」
「理子ちゃんがここから出て行ったのは何年前ですか?」
「確か理人くんが引き取られて数年経ったくらいですから……3年前くらいですか」
「そうですか。よし、これだけの情報が集まればもうここに用はないか。ご協力ありがとうございました、と頭を下げて私は車に戻る」
では職員女性も頭を下げて挨拶をしてきます。
「あたし
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