暁 〜小説投稿サイト〜
社会人共がクトゥルフやった時のリプレイ
クロノスを喰らうもの
Part.1
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れは《心理学》を振るまでもないですね。まるで藁にもすがるような感じの落ち着かない様子です。あと上条さんではありません。

「背が高いですね、見上げながら男の子に声をかけましょう。どうしましたか?」

 すると少年はあなたを見て言います。

「ここが古美門探偵事務所ですか?」

「はい。私は使用人でございますが。どうかいたしましたか?」

「あ、あのっ! そのっ!」

「おおっと、GM。ここで技能振っていいですか?」

 え、ここでですか?

「《精神分析》を男の子にかけます。落ち着いていないようですので冷静にさせましょう。さらに《APP》ロールも使用します。両方成功でこの男の子からの信頼を獲得させてください」

 ふむ……16歳の少年に対しての、メイド服を着た年上の美人さんによる《APP》ロール+《精神分析》ですか。いいでしょう。認めます。

 咲夜 《精神分析》76 → 24 成功
 咲夜 《APP》13×5 → 61 成功

 では両方成功により、少年は冷静さを取り戻しました。さらに1D100をどうぞ。

「(コロコロ)……87」

 ではあなたが少年に対して《信用》ロールを行う場合、+87パーセントの補正をかけます(真顔)。

「つまり自動成功になるんですね。言ってみるものです。さて、軽く落ち着かせたところで事務所の中に案内しましょう。どうぞ、こちらです」

 では少年は咲夜に案内されるままに事務所の中に入りました。

「あたしは咲夜が連れてきた人間を見ることができるか?」

「出来ると思いますよ。もうリビングまで案内しましたから。まだソファに座らせていませんが」

「じゃああたしはそいつを見る。GM、咲夜が連れてきた少年のSTRは?」

 11ですね。

「平凡だな。わかった。じゃあ警戒はそのままにするが、武器を構えたりはしない」

「古美門先生に声をかけましょう。先生、お客様ですよ」

「ではデスクから目を十六夜さんの方に向ける。そして隣の少年にも視線を送る。……なんだ十六夜さん、子供じゃないか。お引き取りいただきたまえ」

「なっ……」

「ですよね。古美門先生ですからね」

 少年は古美門の門前払いを喰らって一瞬固まるものの、すぐに問い詰めてきます(よかった……あのとき咲夜が《精神分析》をかけてなかったらすごく面倒くさいことになってた)。

「な、なんでだよ! まだなにも――」

「じゃあ聞くが、何でここに来た? 依頼内容を聞いているんじゃないぞ。なぜこの探偵事務所に来たのかを聞いているのだ」

「そ、それは……インターネットで調べて――」

「GM、こいつのINTはいくつだ? 数字次第で私の言葉は変わる」

 9ですね。

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