何のために
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たところだ。それで?勝負形式は?」
「俺がこうしてお前に剣を向けてるんだ。やる事はひとつだろ?」
シオンは切っ先を振らすことなくシュタイナーの瞳を真っ直ぐに正視した。
「全損決着のガチバトル。最後の戦いには相応しいだろ?」
「・・・君、本気で言ってるの?僕との戦績知ってる?」
「ああ、お前に勝ったことがあるのは片手で数える程度だ。でも、だからって挑まない理由にはならねーだろ?」
シオンの顔は本気だった。
初めて相対した時と変わらないその表情にシュタイナーはやや苛立ちを覚える。
シオンからのデュエル申し込みのウインドウが現れるとシュタイナーはやや乱暴気味にOKボタンを押し、拳を構えた。
シュタイナーの身体からは、それまで感じたことのないほどの殺気を放っていた。
「くだらないな。さっさと始めよう、そして・・・」
「あぁ、終わらせようぜ。この長い戦いを・・・」
「ところで、あそこにいるのは?」
シュタイナーは少し離れたところにいるギャラリーに目を向けた。
シオンはそれに対して軽口で答える。
「気にするな。ただの観客だ、手は出させねぇよ」
カウントダウンが進む中、2人の間には独特の空気が流れていた。
そして、その空間の外には複数の人影が2人を見守っていた。
エリーシャをはじめ、キリトやアスナ、リーファ、シノンなどシオンやシュタイナーと共に戦った者たちが集まっていた。
「シオン・・・」
「キリトくん、シオンくんは勝てそうなの?」
「正直なところ、分からない。少なくともスリュム戦の時よりは、力が増していることは明確だ。それにアイツがシュタイナーにデュエルで勝てたことは数回程度、勝てる方法があるとすれば・・・」
「セブンスタードライヴ・・・」
「でもあれって」
アスナはシオンのセブンスタードライヴについてある懸念をするが、それは皆理解していた。
それを代弁するようにエリーシャが答えた。
「まだ、7個中ひとつしか開放していない」
「今のアイツがどれだけ開放しているかによって展開は変わってくる。勿論、その能力がシュタイナーに対して有効であるならな」
「もし、有効じゃなかったら・・・」
「負けはほぼ確実だろうな。この勝負、全てはシオン次第だな・・・」
キリトの言葉にその場にいた者の視線は再びシオンに向けられた。
様々な感情が入り乱れる中、戦闘開始のカウントダウンが刻一刻と迫る。
「いくぞ、アルモニー!!」
「来い、雷電!!」
『オン、バサラ、ベイシラマンダヤ、ウン、ソワカ!』
『覇王の眷族、鋼の賢者が願い奉る。豪雷の拳、神楽の 雷龍。我、疾風迅雷の魂を纏まといて百鬼を祓い、覇道を統べよ!』
それぞ
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