何のために
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れる
ならば行こう、今の僕は
己が死のために戦う
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覇王は孤独だった。
誰よりも先陣を切り、誰よりも敵を倒し、誰よりも仲間を失った。
一人人目を避け涙を流し、叫び、心を擦り減らした。
そんな中、彼は一人の男に出会った。
男は問う。
『君は何の為に戦う?』
覇王は答える。
『世界を統べる為だ』と?????
すると男は小さく笑い、覇王に言った。
『世界を統べるのなら、それは無理だ』
覇王はやや怒気を交えて言った。
『何故だ?』
男は覇王にこう言った。
『一人で統べるには、この世界は大きすぎる』
『統べるなら誰かが一緒じゃないと・・・』
『そんな者はいない・・・』
下を向く覇王に男は
『ならこうしよう』
ただ一言言った。
『孤独な覇王よ、僕と友人になってくれないかい?』
『何を、言っている?』
キョトンとしている覇王に対し、男はさらに続けた。
『手伝ってくれる人間がいないなら僕が手伝ってあげよう。先は長いんだ、大いに迷おう』
『何故、そこまでする?貴様に何の得がある?』
『得とか損とか、そういうことじゃないんだ。ただ?????』
?????その方が幾分か最高だろ?
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新アインクラッド第24層主街区から北に外れた小島?????
そこには朝靄の中、一人のプレイヤーが立っていた。
リュミエールの・・・いや、"彼"特有の"白銀の髪"。そしてSAOからやや変化した白の装い、腰に刺した白銀の柄、そこから伸びる白にやや青みがかったグラデーションの鞘。
その青い瞳には静かな闘志が宿り、来るべき者を待っていた。
「・・・来たか」
振り返った先にいたのはかつて友であり、相棒であり、そして今は敵として相対しているシュタイナーがいた。
「・・・・・」
「時間きっかり、相変わらずだな」
「・・・・・」
静かに佇むシュタイナーに対して、シオンはいつも通りの口調で話しかけた。
「お前との対戦は何度かあったが、覚えてるか?十番勝負」
「あぁ・・・」
「いろんな勝負をやってきたが、結局SAOでは決着はつかずに終わった。なら・・・」
シオンは剣を抜き、切っ先をシュタイナーに向けた。
「ここでつけようぜ。十本勝負の決着をよ」
提案に対してシュタイナーは二つ返事で了承した。
「いいよ、こっちもいい加減ケリをつけたかっ
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