機動戦士ガンダム
2286話
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にして座り、メリルは机とセットになっている椅子に座る。
そうして準備を整えたところで、最初に口を開いたのは俺だった。
「それで、月に到着したらメリルはどうするんだ? クレイドルで降りるのか、それともホワイトベースに乗ったままにするのか」
「さぁ、正直なところその辺は分かりません。上からどのような命令が来るかによりますが……もしかしたら、ホワイトベースに残る事になるかもしれませんし」
淡々とそう告げるメリル。
本人としては、どちらでもいいといった感じか。
上からの命令次第となると……どうなるのやら。
ただ、ホワイトベースやMSのデータは月で入手出来るのが確実な以上、その辺は心配しなくてもいいと思うが。
「なるほど。けど、多分俺はクレイドルに行ったらホワイトベースから降りる事になるぞ? そうなれば、この艦の戦力は大きく減る事になると思われるんだが、それでもいいのか?」
「はい。勿論私も死にたくないですから、最善をつくします。ですが、いざとなったらハワイにでも逃げ込ませて貰いますので、その辺りをハワイに連絡しておいて貰えれば、助かります」
ハワイか。
まぁ、地球で唯一のルナ・ジオンの領土なんだし、それが当然か。
そう言えば、アプサラス計画の方も具体的にどんな感じで進んでいるのか、その辺りの話も月に戻ったら聞いておきたいところだな。
そんな風に考えつつ、メリルに言葉に頷く。
「そうだな。出来ればバッタ辺りをつけてやりたいところだけど……それは色々と不味い」
実際には、ホワイトベースの運用には人数が必ずしも十分ではないので、それこそもしバッタがいれば助かるんだろうが……機密の問題もあって、多分無理なんだよな。
ああ、でも一応月に到着したらブライトに聞いてみるか。
メリルと話しつつ、月に到着してからの予定を頭の中で整理するのだった。
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