機動戦士ガンダム
2286話
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て欲しいというようなタイプもいるが、取りあえずメリルの場合は違うのは間違いない。
「イザークさん、お疲れ様です」
「いや、この場合は俺じゃなくてお前の方がお疲れ様って奴じゃないのか?」
俺の言葉に、メリルは困ったように笑い……そして、不意に俺の腕を取る。
それこそデートをしてる時のように腕を組み、それを見た先程の男は、見るからにショックを受けたような表情を浮かべていた。
「いいのか?」
「構いません。今の私には、男の人とどうこうなるつもりはありませんから」
「……それなら、こういう真似はしない方がいいと思うけどな」
腕を組んでいるメリルだったが、当然そのような真似をした場合、俺の腕にメリルの豊かな双丘が触れる事になる。
あるいは、これがパイロットスーツ越しであれば、また話も違ったかもしれないが……今はメリルも私服である以上、その柔らかさがダイレクトに伝わってくる。
当然そんな様子を見れば、嫉妬や好奇の視線を向けてくる者もおり……
「俺は虫除けじゃないんだけどな」
メリルが何を思ってこのような行動を取ったのかは、理解出来る。
最後の戦闘も終わり、後は月に行ってクレイドルへの移住を希望する面々を降ろせばいいだけであり、避難民達も精神的なプレッシャーから解き放たれたといったところなのだろう。
だからこそ、気分が高揚してメリルに言い寄ろうと思う奴がいてもおかしくはない。
メリルとしては、そういう連中の相手をするのが面倒だからこそ、俺を虫除けに使ったといったところか。
取りあえず、俺に不利益がある訳ではないし……いや、寧ろこの柔らかさを堪能出来るという意味で利益が大きいので、不満を口にするのは止めておく。
ともあれ、そうして2人で腕を組み、俺の部屋に向かう。
「これからの件について話し合いたいから、俺の部屋に向かってるけど、それで構わないか?」
「はい」
俺とメリルの様子を見ていた者は、恐らく俺が部屋に誘い、それをメリルが恥ずかしがりながらも頷いたように見えただろう。
というか、どんな手段を使ったのかは分からないが、メリルは頬を赤くして、照れている様子を見せている。
女は役者とかいうのはよく聞くけど、メリルの場合は本格的に役者としてやっていけそうな感じだな。
いっそ、シェリルに紹介してみるか?
メリルとシェリルで、名前も似てるし。
そうした事を考えながら、部屋に到着する。
冷蔵庫の中から紅茶を取り出し、メリルに軽く放り投げる。
この紅茶も、食堂で飲んでいた時と同じくルナツーで補給された補給物資の中に入っていた代物だ。
シーマ様々ってところだな。
そんな風に考えつつ、俺もまた自分の分の紅茶を手に取り、喉を潤す。
俺はベッドをソファ代わり
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