第八十七話 上からの改革その四
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「それで勢力拡大だ」
「ではでござる」
進太が久志のその言葉を聞いて言った。
「これからでござる」
「ああ、就任して最初にな」
「常備軍を手に入れるでござる」
「陸も湖も」
「そうしてからでござる」
「官僚機構を改革してな」
ローマだけでなく将来は島全体を統治出来るまでのものにするというのだ。
「そうしてな」
「そのうえで、でござるな」
「色々な勢力をな」
「まとめて統一していくでござるな」
「そうするぜ、あとローマって前から思ってたけれどな」
久志はここでどうかという顔になってこの街のことをさらに話した。
「結構治安悪いよな」
「そうだね、結構ね」
今度は淳二が応えた。
「盗人とか多いよね」
「ああ、だからな」
「それでだね」
「治安はもっとな」
「よくしていくんだね」
「警察の力を強くしてな」
「警官の数を増やしてシステムを整えて」
「そうしてな」
そのうえでというのだ。
「治安回復させていくか、それと」
「街の貧富の差もだね」
「やっぱりあるからな」
「貧民街もあってね」
「生活出来ないから犯罪するってあるからな」
この世界のローマでもだ、そうした話はあるのだ。
「だからな」
「公共事業でだね」
「雇用確保だよ、どんどんやってな」
その公共事業をというのだ。
「貧乏な人達にも仕事与えてな」
「働いてもらって」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「その給料で健全な生活してもらって」
「犯罪を減らしていくんだね」
「あと裏社会が関わってるところもな」
「どんどんだね」
「表でやっていって」
そうしてというのだ。
「健全にしていこうな」
「それも治安対策だね」
「裏社会とかあるとな」
所謂ヤクザやマフィアと呼ばれる社会だ、こうした社会は市民の生活に少しでも余裕があると生じてくるものだ。
「食うのに困って、以上にやばいからな」
「だからだね」
「ああ、ヤクザ屋さんいや」
自分で言ってからだ、久志は自分のその言葉を訂正してこう言った。
「マフィアはな」
「こっちだとこう言った方がいいね」
「いるだけでやばいからな」
「だからだね」
「潰していく為にも」
「裏に関わる仕事を表がやって」
「連中の利権を奪って」
そうしてというのだ。
「犯罪の温床にもしないさ」
「そうしていくんだね」
「ああ、それでマフィアもだよ」
構成員になる彼等もというのだ。
「公共事業に雇ってな」
「それでなんだ」
「ああ、犯罪組織の構成員からな」
「普通の人達にしていくんだね」
「処罰の法律も厳しくしてな」
それと共にというのだ。
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