機動戦士ガンダム
2285話
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トスーツを着ている。
今の俺は、別に何も着ない素のままで宇宙空間に出ても問題ないのだが、まさかそれを言える筈もなく、大人しくパイロットスーツを着ていたのだ。
まぁ、ヘルメットを被らなければ、視界を遮られたりといった事はしないので、問題はないのだが。
『今は様子見でもしてるんだろう。恐らく、そう遠くないうちに仕掛けてくる筈だ』
俺の呟きが聞こえたのか、リュウがガンタンクからそう言ってくる。
とはいえ、他の面々も何とも言えないこの状況に戸惑っているのが分かる。
出撃するのではなく、ただ待っているというのは厳しいのだろう。
これが、きちんと軍人として訓練をした者であれば、話はまた別だったのだろうが……生憎と、ここにいる者の多くは素人同然だ。
いやまぁ、そんな状況にも関わらずしっかりとMSを運用出来ている事が、寧ろ驚きなんだろうが。
ちなみに、俺はこうしてガンキャノンに乗ってはいるが、本当にホワイトベースが危機に陥らない限りは出撃する予定がない。
この辺は、前もってブライトとかにも言ってある事だ。
アムロの成長を考えれば、ブライトとしても苦渋の決断だろう。
……何気に、話が決まった後でリードがグチグチと言っていたらしいが、シーマから俺が月の人間であるという話は聞いている為か、俺に直接文句を言ってくるような事はなかった。
代わりに、ブライトがその愚痴を受けたらしいが。
『本当に来るんですか? もしかして、向こうがこっちを見失ったまま、月の勢力圏内に入るという事も……』
不安を感じさせるように、声を震わせて告げているのはハヤト。
いやまぁ、これが2度目……いや、1度目はツナツーのクレーターにいる敵を一方的に攻撃するだけだったので、実際に敵からの反撃のある戦闘ではこれが初めてという事になれば、緊張するのも当然だった。
「ハヤトにとっては残念な事だろうが、恐らく……いや、間違いなく来るだろうな。ジオン軍にしてみれば、ホワイトベースを月に向かわせるといった事は、絶対にしたくない筈だ」
月は、ルナ・ジオンの管轄下だ。
そしてジオン軍は、ルナ・ジオン軍が……そして背後にいるシャドウミラーがどれだけの強さを持っているのか、身を以て理解している。
……まぁ、シャア本人は月を巡る戦いだったり、それ以外の戦いにも参加していなかったという事もあり、自分の体験としてルナ・ジオン軍の実力は分からないかもしれないが。
『そう、ですか』
残念そうに呟くハヤト。
ハヤトにしてみれば、出来れば来て欲しくない相手であるというのは、間違いのない事実だ。
とはいえ、どこかでシャアの部隊を叩いておかないと、いつまで経っても追跡されてしまう。
そういう意味では、月の側で戦いを行うというのは
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