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黄金バット 第二十五話 フー=マンチュー博士五稜郭の攻防
第三章
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黄金バットは宙に浮かんでいました、背中に裏地が赤い黒マントを羽織りそのマントをたなびかせてです。両手を腰に当てて立っていました。
黄金バットは右手にステッキを出して五稜郭の方に向けて金色に輝く空気を飛ばしました、するとでした。
木の人形達は消え去り後に残ったのはフー=マンチュー博士だけになっていました。函館の人達はその状況を見てでした。
いよいよです、五稜郭を取り戻そうとしてきました。ですが黄金バットは博士の前に颯爽と舞い降りて。
今度は拳法を使う博士と激しい一騎打ちを繰り広げました、ステッキの先をサーベルの様にして使う黄金バットは博士を徐々に追い詰めて。
そして遂に左肩を掠めました、するとでした。
フー=マンチュー博士は苦い顔になり黄金バットに言いました。
「この戦い私の負けた、貴殿の攻撃を掠めてしまった」
このことから敗北を認めるのでした。
「ではこれより去ろう」
こう言ってです、そのうえで。
博士は何処かへと姿を消しました、そして後には黄金バットだけが残っていましたが。
黄金バットも何処かへと飛んでいきました、函館の人達は後に残った五稜郭を見て思うのでした。
「まさか俺達を見てなのか」
「黄金バットが来てくれたのか」
「あくまで函館を取り戻そうとしている俺達を見て」
「そうしていたのか」
「間違いないです」
ここで土方さんが五稜郭の皆のところに到着して言いました。
「黄金バットは人の心を見て動く様です」
「それならか」
「黄金バットは函館に出てくれたのか」
「俺達の五稜郭を取り戻そうという動きを見て」
「そうしてくれたんだな」
「そうです、今五稜郭を乗っ取ろうとしていた魔人は消えました」
黄金バットに敗れてです、フー=マンチュー博士は何処かへと姿を消しました。そうなったというのです。
土方さんはこのことを言って自分と同じ函館の人達に述べました。
「我々の手によってではないですが」
「それでもだな」
「五稜郭は我々の手に戻った」
「このことを喜ぶか」
「今は」
「そうしましょう、黄金バットに感謝して」
こう言ってでした、そのうえで。
土方さんも他の函館の人達も五稜郭が自分のところに戻ったことを喜びました。このことは市長さんも同じで。
公の場で黄金バットそして危機を承知で五稜郭の為に立ち上がった函館の人達に深い感謝の言葉を言いました、そうしてこの日を函館の人達の黄金バットへの感謝の日としたのでした。
黄金バット 第二十五話 完
2018・11・4
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