暁 〜小説投稿サイト〜
許されない罪、救われる心
127部分:第十一話 迎えその十六
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
た。
「放っておけないから。如月、本当に辛かったわよね」
「けれどそれは」
 自分の撒いた種だった、そう言おうとしてもだ。
「いいのよ」
「いいの?」
「そう、やってしまったことは戻らないわ」
 それはだというのだった。
「けれどね」
「けれど・・・・・・」
「大事なのはこれからだから。これからね」
「これから・・・・・・」
「やっていきましょう、一人じゃ辛かったら」
「うん・・・・・・」
「私もいるから。やっていこう」
「わかったわ。じゃあ」
「お家、帰ろう」
 こうしてだった。如月は泣きながら弥生の手を握り返してそのうえでだった。自分の家に帰った。暗い夜道は街の灯りで照らされ完全に暗くはなかった。


第十一話   完


                 2010・9・23

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ