127部分:第十一話 迎えその十六
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た。
「放っておけないから。如月、本当に辛かったわよね」
「けれどそれは」
自分の撒いた種だった、そう言おうとしてもだ。
「いいのよ」
「いいの?」
「そう、やってしまったことは戻らないわ」
それはだというのだった。
「けれどね」
「けれど・・・・・・」
「大事なのはこれからだから。これからね」
「これから・・・・・・」
「やっていきましょう、一人じゃ辛かったら」
「うん・・・・・・」
「私もいるから。やっていこう」
「わかったわ。じゃあ」
「お家、帰ろう」
こうしてだった。如月は泣きながら弥生の手を握り返してそのうえでだった。自分の家に帰った。暗い夜道は街の灯りで照らされ完全に暗くはなかった。
第十一話 完
2010・9・23
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