機動戦士ガンダム
2283話
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「そういう訳で、アムロには今回頑張ってシャアと戦って貰う。それでいいか?」
「ちょっと待って下さい! 相手は赤い彗星なんですよ!? なのに、僕が1人で、どうやって勝てって言うんですか!」
「別に、1人で戦う必要はないだろう? カイやリュウ、それにブライト……それぞれ十分に戦力となるのは間違いない。メリルは……どうする?」
メリルに向かって、そう尋ねる。
俺はシャアと互角以上に戦う事が出来るので、今回の一件ではアムロの成長を促す為にも戦いに参加しない。
だが、俺でなければ……例えばメリルは、俺と違ってエースパイロットという訳ではない。
であれば、メリルが戦闘に参加してもおかしくはない筈だった。
……そもそもの話、宇宙空間でガンタンクが戦闘に参加するとなると、ルナツーのような場所でもない限りはホワイトベースの装甲の上で移動砲台くらいしかやる事はないのだが。
とはいえ、移動砲台として使えるガンタンクの攻撃力は侮れないものがある以上、その辺を考えるとあまり侮るといった事も出来ないのだが。
逆に言えば、パイロットとしての能力は殆ど必要とされない以上、無理してメリルが戦闘に参加する必要もないのだが……
「やります」
意外な事に、視線を向けられたメリルはそう言った。
「いいんですか?」
驚いた様子でメリルに尋ねたのは、メリルと一緒にガンタンクに乗っている女だ。
メリルに向けられている視線の中には、強い好意と感謝の視線がある。
ただ、何か微妙にその好意の視線が友情ではなく、愛情向け……それも異性に向けられる意味での愛情のような気がするんだよな。
同性であるというのは、分かってるんだが。
そのうち、お姉様とか言い出さないだろうな?
そう思いつつ、視線で許可を求めてくるメリルに頷きを返す。
「分かった。メリルが乗るのはガンタンクだし、本格的な戦闘に参加するという可能性は低いだろ。なら、問題ないと思う。ホワイトベースを守る為にも、防衛戦力はあった方がいいしな」
「いや、それならイザークが出るのが一番じゃないか? 一応言っておくけど、ホワイトベースが破壊されればイザークも死ぬんだぜ? それを分かってるのかよ?」
カイのその言葉にメリルに向けられたいた他の面々の視線が俺に向けられる。
「まぁ、そうだな」
俺はそれだけ答えて、それ以上は口にしない。
実際のところ、もしホワイトベースが撃破されたとしても、混沌精霊の俺は宇宙空間でも普通に行動する事が出来るので、死ぬという事は有り得ないのだが……それをこの場で口にするのも不味いだろう。
「なら、もう少し協力してくれてもいいんじゃないか?」
「俺としては、十分に協力していると思うんだけどな。カイとかにもシミュレータで
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