光人間、赤ちゃんになる
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全力で子供を演じながら、父さんと母さんに個性発現報告をする。ヒロアカの世界では個性は四歳までに発現する。俺が発現したのがつい先程、つまり四年目。かなりギリギリだ。
「そうか!良かったな光!」
「ホントに良かったわね!」
両親も個性の発現の遅さに不安があったようで、少しホッとしたように見える。ま、絶対発現すると分かっていた俺でさえ余りの遅さに内心ヒヤヒヤしてたくらいだ。不安になるのも仕方ない。あの神め、なんの嫌がらせだこれは…ま、いい。個性のお披露目といこうか。
「みててね!」
まずは庭に向かって光線を放つ。庭が爆発されても困るので光線はすぐに消す。
「レーザービームか。父さんと同じだな」
父さんの個性はレーザービーム、僕の個性同様体のあらゆる部位からレーザービームを発することができる個性だ。結婚する前はレーザーマンというヒーローだったが、結婚してヒーローを引退、今務める一流企業に就職した。今やその会社の幹部だ、ハイスペックイケメンやばい。
「それだけじゃないよ!」
俺は光人間をONにして懐に隠してたナイフで腕をぶっ刺した。
「「あ!!…え?」」
両親がなんて事をみたいな顔をしたが違和感を感じ、俺の腕を注視した。
「けがしてないよ、ぼくひかりになったんだ!」
「!そうか、愛華の同化と同じく、光と同化したのか!言うなれば光人間だ!」
母さんの個性同化は光人間の様に空気と一体化し空気人間になる事が出来る能力を持つ。空気になるので相手に感知されないという特性を活かし偵察系のヒーローとして活躍していたが、こちらも結婚を機に引退して普通の専業主婦になった。
「こら、いくら個性を見せる為とはいえ、ナイフを勝手に持ち出したらダメでしょ!」
「う、ごめんなさい…」
やはり母さんに怒られてしまったか…以後気をつけるとしよう。
「でも凄いね光、こんな凄い個性持てて良かったね。これでいいヒーローになれるよ」
「ああ、こんないい個性なんだ。きっと凄いヒーローになるぞ」
て、照れますな…ヒーロー、か。一応ヒーロー世界に来たからにはヒーローになるべきだろうと思って両親にもヒーローになりたいといってある。ただ…この四年間で俺一回も現役ヒーロー見たことないんだけど…いずれ会う日が来るのだろうか。会ってみたいものだ、ヒーローに…なんて事を考えながら個性披露会は終了した。
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