第四十八話 合格してその二十五
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「そして今もね」
「僕達も世界もですね」
「ぎ守護して下さっているのよ」
阿波野君にもこのことをお話しました。
「このことも習ったわよね」
「はい、教義の授業で」
天理高校にはおみちのことを学ぶこの授業もあります。
「習いました」
「明治二十年一月二十六日にね」
「うつしみをお隠しになられて」
「その時からなのよ」
「魂としてご守護下さってるのね」
「そして私達をお導き下さってるのよ」
「そうなんですね、じゃあ先輩も僕もですね」
こう私に言ってきました。
「そういうことですね」
「そうなのよ、世界の皆をね」
「有り難いですね」
「親神様と教祖様、そしてね」
「祖霊様もですね」
「一周だからね」
それならです。
「そうなるわ」
「そうですか、いいことですね」
「本当はそうすべきなのよ」
参拝したならです。
「回廊を一周させてもらってね」
「そうして教祖殿も祖霊殿も参拝させてもらう」
「それが一番いいの、回廊ひのきしんはその意味でもいいのよ」
私は阿波野君にこのこともお話しました。
「だからいいわね」
「はい、回らせてもらいます」
「今日はそうしましょう」
「僕も是非一緒にいってことで」
阿波野君はにこにことしていました、そうして回廊を実際に回ってです。今度は教殿の前に来ましたがふとです。
そこに来てです、阿波野君は私にこんなことを言いました。
「何かここに来たら」
「どうしたの?」
「いえ、よく言えないですが」
それでもというのです。
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