三十二匹目
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を融かす。
これで的が空いた。
「ジェネレートウォータライトナイフ」
二本目を創って投げる。
金属のナイフとの違いはだいたい掴めたと思う。
あとは距離と正確性を伸ばせばいい。
毎日練習したら上手くなれるかな…?
「ジェネレートウォータライトスター」
暫く氷鉱短剣を投げる練習をしたあと手裏剣を創ってみた。
十字のでっぱりを斜めに切ったアレである。
「変わった形のブーメランですね」
メッサーが面白い物を見る目をしている。
「スローイングスターっていうんだ」
鋒の一つを持ち、縦に構える。
スナップを利かせて手裏剣を打ってみると、木に刺さりはしたが根元の方に刺さった。
「うーん……」
二枚目を打つと、横のズレはないけれども今度は上の方にささる。
「御坊っちゃま、少々離れて投げてみては?」
「うん…その方が軌道がわかるかもね」
十歩下がって構えてみる。
氷鉱手裏剣を投げると、それは微妙なカーブを描いて木に到達した。
「これは当たらないわけだ」
そう、さっきメッサーもブーメランって言ってたじゃないか。
じゃぁ曲がり方でも調べようかな。
その後何枚も何枚も氷鉱手裏剣を打って、100枚を越えた頃には好きところに打てるようになった。
手裏剣は曲がりはするけど、回転によって安定するからスローイングナイフよりは簡単だ。
でも氷ばかりで手が痛くなったので、水晶で手裏剣を創ってみようと思う。
材料は足元にたくさんある。
土から水晶を錬成するのはもう僕の十八番と言ってもいいんじゃないかってくらいやった。
家に貴族のお客さん(だいたいお婆様に用事)が来たときに見せるとウケがいい。
前は分解/整形/結合など数ステップの詠唱が必要だったけど、今ではジェネレートの詠唱だけで一発錬成できる。
「ジェネレートクリスタルスター」
水晶手裏剣を投げると、キラキラと陽光を反射して、本物の流星みたいに綺麗な画になった。
本来の暗器としては使えない気がするけど、パフォーマンスとしてはいいかもしれない。
やってるこっちも綺麗だって思えるし。
「ジェネレートトリプルクリスタルスター」
三枚創って指の間に挟む。
「トライスターショット!」
カカカ! と三枚とも木に刺さる。
「よっし!」
本当に忍者みたいだ!
あ、いや、これじゃ忍者じゃなくてNINJAか。
本物の忍者ってもっと地味だったはず。
でもいいよね! NINJA格好いいよねNINJA!
「ジェネレート! ジャイアントクリスタルスター!」
直径一メートルくらいの水晶
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