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提督はBarにいる・外伝
その頃艦娘達は
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らの電気信号をダイレクトに艤装へと送り込み、加速、減速、操舵、砲塔の旋回などを正に自分の手足のように操る事が出来るのだ。……それぞれ主砲や電探等に憑いている妖精さんの補助なくしては、まともな戦闘は出来ないのだが。

 金剛も艤装を装着し、機関始動と念じる。すると自分の体内にある艦霊と艤装が繋がったかのような感覚があり、艤装が重く低い唸りを上げ始める。その僅かな振動を背中に感じながら、舵や主砲、機銃等が自分の思い通りに動くかを確認する。整備班の腕を信頼していない訳ではないが、出撃前にチェックしておかなければ海に出てしまってからでは手遅れだ。他の面々も自分と同様にチェックしているのを確認し、

「準備はOK?」

 横に控える他の5人が頷くのを確認し、

「では……第一艦隊、出撃するヨー!」

 金剛は勢いよく、大海原へと蹴り出した。

 海面は凪、風は微風ながら向かい風。今見える海は静寂そのものだ。しかし、この先には鎮守府を単騎で壊滅させようとした化け物が手ぐすね引いて待ち構えている。ここからは何が起きてもおかしくない、一寸先は闇の航路だ。

「……金剛さん?」

「あぁゴメン、聞いてなかった。それで?」

 言い知れぬ不安で頭がモヤモヤしていた所に、神通が話しかけて来ていたらしい。

「偵察機を出そうと思うのですが……宜しいですか?」

「Oh!そうね、まずは私と神通が出しましょう!その次は赤城と加賀。ローテーションを組みマース!」

 『リバースド・ナイン』が潜んでいると予想されるおおよその海域の情報は入っている。……が、その海域のどこにいるかは現場の艦隊が見つけなくてはならない。

「では……索敵機、発艦!」

「GO!」

 バシュッ、と音を立ててカタパルトから偵察機を射出する。敵よりも先に敵の姿を捉える。それが出来れば先手を取って優位に立てる。カチリと無線のスイッチを入れて、金剛は叫ぶ。

「さぁ……Payback timeネ!」
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