その頃艦娘達は
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いった理由からだ。そこに飛鷹型軽空母の2人。正規空母の投入も思案されたが、道中に潜水艦の存在も懸念された為に対潜戦闘が出来る軽空母を採用。エアカバーの層の薄さは、秋月以上の手数が出せる防空巡洋艦の摩耶がフォローする形だ。
指揮艦護衛艦隊……那珂、照月、凉月、瑞鳳、サラトガ、ジャーヴィス
金城提督の乗る指揮艦を護衛する為の艦隊である。先行する第一・第二艦隊に大方の露払いは任せ、航空機と潜水艦からの奇襲に目を光らせる事に重きを置く。その為、対空・対潜を意識した編成になっている。そこに金剛の要請でサラトガとジャーヴィスが加えられている。
大和をはじめとして主力の半数以上は鎮守府に残される形だ。この数でネームレベルを相手にして足りなくはないのか?という懸念もあるが、通常艦隊でも撃沈記録のある相手ならば、大丈夫だろうという判断から二艦隊での攻撃と相成った。それに、可能性は低いが再び鎮守府が狙われる事も想定して、守りも固めなくてはならない。
「那珂ちゃ〜ん、ちょっとこっち来るデース!」
皆忙しなく出撃準備を整えていく中、護衛艦隊の旗艦に命じられた那珂が金剛に呼び止められる。金剛は物凄い笑顔である。
「どしたの金剛ちゃ……っぐぇ!?」
那珂はヒキガエルが潰された時のような声を発した……というより、喉から漏れた。目の据わった金剛が左腕で那珂の首を押さえ付け、そのまま壁に密着する。さながら壁ドン状態だが、全く胸キュン出来る状態ではない。むしろ、酸欠で動機が激しくなりそうだ。
「アンタ、解ってるよね?責任重大だよ?」
「ちょ、金剛ちゃ、キャラ違っ……」
「キャラとか今どうでもいいから」
「アッハイ」
「いい?darlingを無事に現場海域まで連れてきて、無事に鎮守府まで連れ帰る事。出来なかった時は……私、アンタを許さないから」
目がマジである。普段は気さくで優しく、陽気な金剛の面影は全く無かった。付き合いの長い那珂でさえ、こんな姿は初めてだった。あまりの怖さにちょっぴりオイル漏れ(意味深)しちゃった位だ。
「イ……イエスマム」
息が出来ない状況では、そう返すのが精一杯だった。
「そう……解ってもらえたならそれでいいネ。お互い頑張りまショウ!」
そういって何事も無かったかのように、笑顔で那珂と握手を交わす金剛。対して那珂は、
『やべーよ金剛さんマジやべーよ、超こえーよ……あ、パンツ替えてきたい』
戦う前から小破してしまっていた(主にメンタルが)。そんな那珂をよそに、出撃メンバーに選ばれた艦娘の準備は着々と進んでいく。艤装への給油と弾薬の装填が終わった物から、順次艦娘への装着に入る。腰椎に取り付けられたアタッチメントに艤装を接続する事で、脳か
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