第23話:神の予言
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応し、今度は彼が前に出た。
「待って下さい!未来を形成するあらゆる因果を演算処理出来ると言うのなら、その過程において滅びの原因やその対処法を知ることも出来るのではないのですか?」
ウィザーモンの問いにアルフォースブイドラモンは頷きながら口を開いた。
「確かにホメオスタシスはこの宇宙を構成する全てのデータを閲覧し、演算する権限を持っているけど…そのデータが何を意味するかは、逐一非常に複雑な解析をしてみないと分からないんだよ」
「成る程…全知ではあるが、全識ではない…ということですね…」
「ええと、どゆこと?」
アカリが思わずウィザーモンの助手兼用心棒の方のテイルモンに尋ねる。
「一定のルールに従って出力された情報じゃないと意味が分かんないってことかな?例えば私達デジモンだって本質的には0と1で記された配列(コード)なんだけど…それだけ見ても何が何だか分かんないでしょ?」
「ん〜…確かにな…配列だけじゃ何が何だかさっぱりだし…まあ、光子郎さん辺りなら分かるかもしれないけどさ」
テイルモンの言葉に大輔も同意する。
「だが、稀にいくつかの手掛かりから未来を構成するデータの一部が鮮明に解読されることがある。これは偶然による要素が大きくて、故に我々はこのことを“予言”と言っているんだ」
「…差し当たっては、目下一番の脅威であるバグラ軍を倒せってことか…」
「はい!現在のデジタルワールドに大きな影響を与えているバグラ軍と“赤黒の双頭竜”が無関係であるとは考えにくいです」
「バグラ軍を倒すことが滅びを回避することに直接繋がるか…少なくとも重要なヒントを得られるというのが、お師匠様やロイヤルナイツの結論なんです」
ドルルモンの言葉にアルフォースブイドラモンの弟子であるルナモンとコロナモンが頷いた。
「やれやれ…何だか厄介事が増えてしまった感じだな」
メイルバードラモンの言葉にタイキは苦笑しながらも口を開いた。
「でも確かに見えてきた…!少なくとも俺達が何を知らないといけないのか。そのために何をしなきゃいけないのか…それが分かっただけでも人間界に来た大きな収穫だよ!」
タイキの言葉にバリスタモンが口を開く。
「デモソレハ、後タッタ2ヶ月デ三元士ヤ皇帝バグラモンヲ倒サナケレバナラナイト言ウコトダ」
「言う程容易いことじゃないぜぇ!!?」
バリスタモンに続くようにシャウトモンが言うが、大輔達は自信に満ちた笑みを浮かべている。
「それはどうだろうね…?」
「俺達は今までの戦いで大きくパワーアップしてきた」
「仲間だって沢山増えた。」
「俺達が今までの戦いで築き上げてきた物は決して小さくはない!!」
「それを全てぶつければ勝てない
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