第22話:皇帝聖竜
[2/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
となりふり構わず助けるようになった。
そこがキリハは気に食わなかったようだ。
「…成る程、確かにタイキさんの性格なら自分が傷つくよりも堪えるだろうな…でもそれって…こう言っちゃなんだけどさ、それってタイキさんの自己満足じゃないのか?そのタツヤさんって人は陸上にハマって頑張ってたんだろ?タイキさんのライバルだったんだろ?俺だったら、そんな簡単にライバルに諦められたらふざけるなってなるぞ…」
「でも大輔君、みんなが大輔君みたいに強いわけじゃないんだよ…?」
「……」
大輔達が会話している横でキリハとアカリの会話も続く。
「工藤タイキも同じだ…!現実を正面から見ることの出来ない腑抜けた現代人だ…!俺は…(俺は奴となら、同じ厳しさで現実を見て互いを高め合えると…)」
「タイキは腑抜けなんかじゃないっ!!ううん…みんなそうなんだよ?もやもやした気持ちを引き摺って…それでも自分の納得出来る生き方を探そうとしてもがいているんだよ!?キリハ君は自分や他人を傷つけてでも思ったことをやり通すって決めたけど…他の人はそうじゃない別の答えを探してる途中なのっ!!待ってなさいよ…!タイキだって必ずタイキなりの答えを見つけて戻ってくるんだからっ…!!」
アカリの言葉にキリハは呆然としていたが、次の瞬間笑った。
「フッ…フフッ…ハハハハハ!!全く、とんだ淑女様だ…!!あんな腑抜けには勿体ないな…!!ま…こんな不条理な事故でくたばられては、こいつらが腑抜けた生き様を悔いてる様も拝めんというもの。場所を変えるとするか…」
「それがいいです。あのままではパイルドラモンはともかく、メタルグレイモンがやばいです」
賢が指さすと、パイルドラモンHMはまだまともにやり合えているが、メタルグレイモンがボコボコにされている。
「ぐはははははーっ♪あべしっ!!」
「パイルドラモン、場所を変えるぞ!!」
「了解!!」
パイルドラモンHM達は大輔達を回収し、別の場所に向かう。
「メタルグレイモンがこてんぱんにのされちゃうなんて…あいつどういうデジモンなのよ!?」
「三元士、ブラストモン…その圧倒的なパワーと頑強な装甲はあのタクティモンすら凌駕する…!個体としては間違いなくデジタルワールド最強の生命体の一角だろうな」
「あのタクティモン以上?」
「えっ…でも、三元士最強ってタクティモンじゃないの?」
アカリの問いにドルルモンとキリハが反応する。
「ああ、それはな…」
「馬鹿なんだ。物凄く」
「「「「へっ…?」」」」
「まあ、見てろ」
素っ頓狂な声を出す大輔達だが、キリハはドルルモンから降りてブラストモンに向かう。
「おい、ブラストモン!」
「何だぁあ、正
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ