第20話:並行世界
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ドの未来…なんでしょうね…」
「………」
「…大輔、君……」
顔が真っ青なヒカリを見て、大輔は少し重い溜め息を吐いた。
「ヒカリちゃん………すいません。少し別行動にしませんか」
「でも、大輔達だけじゃ…」
心配するタイキ達だが…。
「ただの気分転換です。じゃあ、また後で…さっきの公園で合流しましょう!!」
「ああ、待ってくれ。お金だ…後、そちらのテイルモンには…」
ウィザーモンが差し出したのはテイルモンからすれば見慣れた黄金の輪。
「ホーリーリング!?」
「正確にはホーリーリングのコピーだ。こちらのテイルモンのホーリーリングをコピーした物、君ならもしかしたらある程度力を引き出せるかもしれない…」
「ありがとうウィザーモン。大事にするわ」
「…ところでこの金は?」
いきなり渡された金に大輔は困惑する。
「魔法で作った」
「…大丈夫なのか…?それ…」
「大丈夫…だと思う」
微妙な表情を浮かべる大輔とウィザーモン。
はっきり言って偽札を使おうとしてるようなもんである。
「じゃあ…」
大輔達並行世界組はタイキ達は別行動を取ることに。
「……………」
「にしても10年後か…10年でこれだけ変わるもんなのか」
「いくら僕達の世界とは違う歴史を歩んでるとしてもね…あ、あれは何だろう?見てくる」
「え?こんな時にか?」
「うん、折角10年後に来たんだ。見れるだけ見ておこうと思って。じゃあ、また後で」
それだけ言うと、賢はワームモンと共に電化製品店に向かうのであった。
「あいつタフになったなあ」
再会した時に比べて精神的にタフになった気がする。
「…羨ましいな…私、凄く不安で…大輔君達がいないと多分、不安に押し潰されそうになっていたかもしれない。」
帰れる可能性のある冒険だった最初や、確実に帰れる2回目の冒険とは違って帰れる可能性があるのかどうかさえ分からない。
今でも不安に押し潰されそうになるヒカリ。
「大輔君…私達…帰れるかな…?」
「…分からない。でも…」
「え?」
「諦めたら帰れる可能性さえ掴めないよヒカリちゃん」
「っ!!」
それを聞いたヒカリはハッとなる。
確かにそうだ。
もう駄目だと諦めて何もしなければ帰れる可能性すら掴めない。
「もし冒険が終わって帰れなくてもデジタルワールドを探し回って帰る方法を見つければいい。諦めるなよヒカリちゃん。絶対に帰れる、ていうか帰る」
「うん…そうだね…諦めない限りいつか帰れるよね…」
「うん、今は…10年後の未来を見てみようぜ?ある意味貴重だよなあ、未来世界の見学って、俺達タ
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