暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2281話
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 リードにしてみれば、俺という大事な手駒を失った事が、非常に大きかったのだろう。
 いや、失うと表現はしたが、俺がリードの所有物になった事は1度もないのだが。

「その、それでは彼はここで降りるんですか?」
「いや、月まではホワイトベースと一緒に行動させるつもりさ。そもそも、まだホワイトベースはシャアに狙われてるんだ。そんな中でイザークがいなくなったら、それこそ……どうなるか分かるだろう?」

 意味ありげなシーマの言葉に、リードの顔は先程までとはまた違った形の絶望に染まっていく。
 もしホワイトベースに俺が乗っていない状況であればどうなるのか、それを考えたのだろう。
 実際にはアムロがいるし、ガンキャノンやガンタンクも複数あり、ホワイトベースもかなりの性能の高さがあるのを考えると、それなりに対応は出来そうな気がしないでもないんだが。
 ただ、それはあくまでも俺がこうして直接ホワイトベースと行動しており、多少なりとも原作知識――小惑星を地球に落下させようとして、シャアとアムロが戦っている場面――を知ってるからこそ、言える事だ。
 リードの立場で考えてみれば、俺がいない場合どうなるのかというのは、それこそ考えるまでもないだろう。

「ま、安心しな。イザークの能力は確かだ。シャアにも決し負けていないというのは、実際に戦いで証明されているし……何なら、あたしが保証してもいいよ」

 満足そうな笑みを浮かべ、シーマはそう告げるのだった。
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